韓国ドラマGUIDE

韓国ドラマ・映画・俳優に関するブログ

韓国ドラマ【ダリとカムジャタン】: お金の鬼と名門家の純白な娘とのロマコメ

お金だけを愛する無識な男子と美術を愛するお嬢さまの美術館を背景にしたロマンス

ドラマ ダリとカムジャタンドラマ ダリとカムジャタンドラマ ダリとカムジャタン

”小公女セラー”をセンス良くロマコメにした感じ。男子、女子主人公のキャラクターがとても魅力的で若手俳優キム・ミンジェトッケビの死の神の子役)と新人女優パク・ギュヨン(悪魔判事の刑事役)の魅力を存分に見せている。
KBS局NHKのような放送局で大河ドラマ以外のドラマは面白くない)のドラマの上にタイトルが幼稚な気がして全然見る気がしなかったけど、結果的には最近見たドラマの中で一番可愛く、とても魅力的なロマコメだった。自分と同じくこのドラマの評判がネットで広がり、段々と視聴率が伸びている。

もしかしたらあんなに面白かった”海街チャチャチャ”よりも好きかも!
強くお進めします。

[目次]

1)ドラマ概要

2)こんな方にオススメ

3)企画コンセプト

4)あらすじ

5)登場人物

6)ドラマの見どころ

7)総合評価

ドラマ概要

ジャンル: ロマコメ

話数:16話

放送チャンネル:KBS

キャストキム・ミンジェ、パク・ギュヨン、グォン・ユル、ファン・ヒ

放送時期:2021年9月ー

視聴率:5.7%

こんな方にオススメ

・ロマコメ好きな方

・美術作品やギャラリー行くの好きな方

・軽く見れる最新ドラマ探しの女性視聴者

・保育園出身の方、不幸な家庭環境で育った方

企画コンセプト

ドラマ ダリとカムジャタンドラマ ダリとカムジャタン

いつからかゴールドスプン、土スプーンと区別する階級論が登場し

段々とひどくなっていく両極化で

韓国はこれ以上階層移動の可能性がない

社会になったと言われる。

認めたくはないけど我々の社会には確かに目に見えないクラスというのが

存在しているだろう。

 

だとしたらこの社会は何を元にクラスが分けられるんだろうか。

お金が多かったら上流層なのか?

あるいは権力や名誉が上流層の必修条件だろうか?

それでもなかったら学歴が高く知的レベルが高ければ

本当の上流層に入れるのだろうか?

 

最近社会面を次々と飾っている財閥家の浅薄なパワハラ

IT業界新興成金の無職な暴力事態、

政治家や教授の偽善的な不法不正行為を見れば

果たしてこの人たちを上流層と言えるか疑問を持たずにいられない。
(出典:公式ウェブサイトより。kd-guide.com翻訳)

あらすじ

ドラマ ダリとカムジャタンドラマ ダリとカムジャタン

オランダにあるセイントミラ美術館内で3日間家にも帰らず、ご飯の代わりにキャンディーをなめながら研究に没頭しているキム・ダリ。彼女は韓国上流層の中でも名門家であるチョンソン(青松)家の一人娘で7ヶ国語ができるすごい人材である。お父さんはチョンソン美術館の館長で勉強ばかりして、一人ではちゃんとした生活ができないダリのことをいつも心配している。ダリはお金持ちのマダムが開くパーティーにモディリアニの作品を見に行くことにしていたけど、さらに上司の頼みで空港で日本から来るジン先生のピックアップを頼まれる。

豚肉料理のフランチャイズ事業で国内で400以上の店舗を持っているドンドンF&Bの常務ジン・ムハクは オランダの養豚協会に招待され出張に行く。小さい頃からお父さんが営んでいたカムジャタン食堂で仕事をしてきて勉強もあまりできなかったムハクは常識や英語、人文学的な知識が足りない人だけどビジネスのセンスと生活力だけは誰よりも優れている男である。

アムステルダム空港でジン・ムハクはジン先生を待っているダリを養豚協会から来た人だと勘違いし同行する事になる。ダリと一緒にパーティーに行ったムハクはモディリアニの絵の値段(160億円)にびっくりし、飲み込んじゃいそうだったオリブで、モディリアニの絵を毀損してしまう。幸いなことにその絵は偽物だったが、パーティーから追い出されたムハクとダリはやっと間違ったピックアップだったことに気づく。

ドラマ ダリとカムジャタン

ムハクがチョンソン美術館に2億を貸してあげたことを知ったムハクの父は彼のカードを停止させ、ホテルに泊まれないムハクはダリの家で一晩泊まることになる。ムハクが作った夕飯を一緒に食べながら二人は楽しい時間を過ごす。ダリによると、2人が同じ家で一晩泊まるというのは実はすごい因縁で、仏教では3千劫の縁に該当するそう。

次の日、ムハクはダリにまた会いに必ず美術館に行くことを約束しながら、自分の高価な腕時計をダリの腕にかけてあげる。その時、突然韓国からかかって来た電話で平和で裕福だったダリの世界が一瞬で壊れてしまう。
ダリに会いに美術館を巡っていたムハクは彼女に会えず、彼の秘書は高価な腕時計を狙った詐欺師に違いないと疑う。結局ムハクは腕時計(実はダリを)を探すために私立探偵を雇うことにする。


ドラマ ダリとカムジャタンドラマ ダリとカムジャタン

館長キム・ナクチョンの突然の死亡でチョンソン美術館の経営が危ないという噂が広がり、ムハクは貸してあげた2億円を誰よりも早く回収するために、食堂のシェフの中でかい男たちをギャングのように変装させ美術館を襲撃することにする。優雅の代名詞のようなチョンソン美術館内の床に寝転んでお金の返済を叫んでいるムハクの前に、ある女性が近づいてきて挨拶をする。それはチョンソン美術館の新館長、ダリだった。

登場人物

チン・ムハク(チン先生)

ドラマ ダリとカムジャタン

キム・ミンジェ

”私が貸したお金返済が終わるまでは毛先一本も傷つかないで”

ドンドン(豚豚)F&B事業常務

無識、無学、無知の3無の人だけど、それに関しては本人はなんとも思っていない。 小さい頃、お母さんは病気で亡くなりカムジャタン店を営んでいるお父さんは妻の病気も勉強もせずカムジャタンを配達している息子、ムハクも気にせず、恋愛に夢中だった。 お金もコネもお母さんもいない家庭で家庭教育や勉強なんかより生存のため一生懸命な幼年期を過ごしたちょっと可哀想な人。

お父さんを憎まないでと言ってたお母さんの願いに従って、今までお金持ちになるのだけを目標に生きてきている。 生活力強くビジネスセンスは卓越していて、お金に関しては家族も友達も関係なく厳しい人物。 世の中の全ての価格をカムジャタン何個分と計算する癖がある。気に入らない人の前では”うんこを垂らしちゃってるわ!”と叫ぶ。 そんな彼が恋に落ちてからは自分の無知と無識が気になり始める。

キム・ダリ(3千劫)

ドラマ ダリとカムジャタン

(パク・ギュヨン)

”チン先生、チケッティングはしないとですね。15名以上なので団体割引になりますね”

画家サルバドール・ダリのダリ。

オランダ、アムステルダムにあるセイントミラ美術館の研究員、(チョンソン)青松美術館の新館長

一時期、この家の年末パーティに招待されないと韓国の本物の上流層と言えないと言われるくらい名望高いチョンソン家の一人娘。
美術だけじゃなく、歴史、哲学、宗教など様々な人文学に造詣が深い上に、英語、日本語、中国語、フランス語、スペイン語など7ヶ国語ができる人材。ソウル大学校卒業後、日本東大で最年少修士、博士の学位を取得した。アジア人としては珍しくオランダの美術館にヘッドハンティングされ研究員として仕事していたが、突然のお父さんの死とともに、破産となり泊まるところさえない立場に落ちてしまう。7ヶ国語ができても誰かのサポートがないと一人でご飯も作れない生活力0の人。

※3千劫:仏教では水滴が落ちて大きい岩を無くすためにかかるのを1劫という。
  6千劫は一晩を一緒に寝る縁
  7千劫は夫婦になる縁
  8千劫は親と子になる縁
  9千劫は兄弟、姉妹になる縁

チャン・テジン(テジンオッパ)

ドラマ ダリとカムジャタン

(クォン・ユル)

セギグループ企画調整室長(次期セギグループの経営者候補)、ダリの初恋で元婚約者。

ムハクとは正反対的な人。バツイチ。韓国No.1の大手企業の次期経営者。お父さんの突然の死でオランダから戻ってきたダリを裏側でこっそりサポートしてあげている。 美術館の展示会をサポートしてあげるために、こっそり海外出張を取り消して参加したり、著名な人々を連れてきたり、セギグループ社内の美術作品の担当を全部チョンソンに変えてくれたりもする。紳士的で優しい言葉の裏には自分は特別な存在という意識があり、自分の世界に入ろうとするムハクを許せないと強く反感を持っている。ダリとの結婚直前に突然別れを告げ、愛情もない人と結婚したことで苦しい5年間を過ごした。今、彼の目的は手段を選ばずダリを取り戻すことである。
※財閥なのに前髪なんとかしないの?と視聴者たちが不満を。。。

チュ・ウォンタク(我がウォンタク)

ドラマ ダリとカムジャタン

(ファン・ヒ)

ソウルソンドン警察署強力班刑事、ダリの幼馴染

ダリのお父さんが後援した保育園出身の刑事。無口で感情の表現は下手だけど、義理があって深い情がある男の中の男。彼が唯一に反抗もせずにいい子になれるのはダリの前だけである。小さい頃からダリのことが好きだけど、ダリには自分が足りない存在だと思い線を超えないようにしている。

ダリとダリのお父さんのおかげで孤児だった自分が 犯罪者にならず、今の自分になれたと思って心深く感謝している。いつも事件で忙しく、ダリによるとほぼ毎日夜勤をするため家に来れない分、電気代やガス代がかからないし、あまり体を洗わないため水道代もかからないいい借家人だそう。

ヨ・ミリ

ドラマ ダリとカムジャタン

(ファン・ボラ)

ジン・ムハクの秘書

ムハクのカムジャタン食堂でバイトをしてた時、ムハクに選ばれ彼の秘書になった。 どんな依頼でも着々と完璧に処理できる能力者。 率直な性格で嘘がつけず、たまには空気を読めない時もあるけど、ムハクはそんな点を高く評価している。 場所と時期を選ばず、現れる上司ムハクの無職なところを一生懸命にそばでカバーしてあげている。 ムハクの今までの頑張りをわかっているため、心から彼を尊敬している。

チン・ベクウォン

ドラマ ダリとカムジャタン

(アン・キルガン)

ムハクの父、ドンドンF&Bの会長

国内で400以上の店舗を持っているグロバール外食企業、ドンドンF&B会長。再婚した妻が連れてきたキチョルと実子のムハクにも差別をせずによりお金を稼げる方を次期相続者にすると宣言している。ビジネスに関しては頭の回転がはやく、本心では何を考えているのか読めない人。

ソン・サボン

ドラマ ダリとカムジャタン

(ウ・ヒジン)

チョンソン美術館のベテランキュレーター
海外留学経験がない韓国の地方大学出身だけど、仕事のセンスが良くビジネスや営業感覚も優れている。気難しい画家や展示関係者をどんな状況でも説得出来るスキルを持っている。英語はできないしコネもないし海外トレンドも詳しくないけど、チョンソン美術館にはいないといけない現場のリーダー的な人物。病気のお母さんを一人で看病している。

ナ・コンジュ

ドラマ ダリとカムジャタン

(ソン・ジウォン)

チョンソン美術館のバイト

海外留学の前に経験のために美術館でバイトをしているそう。美術館の雑務を担当している。キム・ナクチョン館長を尊敬し彼の死を誰よりも悲しむ。なぜかダリに敵意を持っているような発言をし続ける。

キム・シヒョン

ドラマ ダリとカムジャタン

(イ・ジェウ)

キム・ナクチョンの甥、美術館カフェ運営責任者

小さい頃から名門家であるチョンソンの名誉を守らないといけないと厳しく教育されストレスを感じていたそう。留学生活中麻薬に手を出し、学校から退学されお父さんにも追い出された。戻るところがなくなった彼に唯一に手を出してくれたのがダリのお父さん、キム・ナクチョンだった。一応チョンソン家の長男として、自分が次期館長になる権利があると思っていて、新館長になったダリをいろんな方法で邪魔する。

キム・ナクチョン

ドラマ ダリとカムジャタン

(チャン・グァン)

ダリのお父さん、チョンソン美術館館長

政界、財界、文化芸術界に影響力がある名門家チョンソン家の長男。チョンソン美術館を都会の中の安息場にするのが夢である。誰でも芸術やアートを楽しむことができるように自費を使って奮闘してきたが、突然死亡してしまう。みんなに尊敬されている人物。

ドラマの見どころ

ドラマ ダリとカムジャタンドラマ ダリとカムジャタン

1)男子キャラクター:チン・ムハク

お金大好き!
キム・ミンジェが演じたチン・ムハクは小さい頃からカムジャタンを配達してお金を稼ぎながら育った生活力強いプチ財閥の男。ダリに絵が好きかと聞かれた時、家に東洋画を飾っていると答えるが、それは5千円紙幣(韓国紙幣では一番大きい)の絵である。電気代、水道代も節約に精一杯。お金の匂いに超敏感でお金に関しては絶対損をしない事で有名。ブランド品も実は中古で買っている実用主義者。

3無:無識、無学、無知
英語、格言、常識をあまり知らなくてよく間違って言う。周りのみんな唖然としている時、ダリ一人だけがめちゃ面白がって、可愛いーと笑う。
・インドの首都は?インドネシア
・レディーバストですから、ダリさんからどうぞー
・朝鮮を建国した人は?ユ・ドングン(ユ・ドングンはドラマでよく王様役で出る俳優)
・脚のない馬が痛い!(脚のない馬が千里を行くが正しい)
・目には目、耳には耳!

ドラマ ダリとカムジャタンドラマ ダリとカムジャタンドラマ ダリとカムジャタン

2)純白なお嬢さん:ダリ

生活感覚0

何かに没頭すると何日間も食べないし眠らずに集中するタイプ。オランダにいるときも家政婦がいたためお皿洗いさえあまりできない。破産しているのに百貨店で国内に3点しか入っていない高額の靴を購入するくらい生活、金銭感覚0のお嬢様。

たまに空気読めない
ウォンタクとの同居を気にするムハクに対して、その理由が電気代、水道代の心配だと勘違いしたり、ウォンタクが彼女に寝室を譲りながら、嘘で元々テレビがある部屋は家主が独占するべきだと言ったのをそのまま信じて、ムハクの家でも自分は客なのにも関わらず、リビングで寝るくらいあつかましい人ではないと出張しムハクを唖然とさせる。w 可愛い!

恋にも仕事にも能動的で大胆
一番好きなところは変に元彼に心が揺れないところかも。優しく大人しいけど、違うのは違うと線を守るのが優雅でありながら強いなと感じる。
だけど、好きな男子には積極的なのがまた魅力的。初キスもダリからだったし、何もしないから自分の家で寝ましょうというムハクに”何もしないんだったらなぜチン先生の家で寝ますか?なぜ何もしないんですか?”と聞いてムハクをびっくりさせる。”チン先生はその方面では保守的ですか?大丈夫です、私待てられますから”w。
二人の初夜もムハクが少しでも離れるたびに強く引っ張るのはダリだった。

仕事の面でも必要な時は大胆で、格好いい。モテル強盗事件も逆にマスコミを利用し展示会を成功に導くなどビジネスセンスがある!
捕まった強盗を制圧させたのも結局ムハクもウォンタクでもなく、ダリだったり。。。このような女子主人公初めてかも。品溢れて、優雅で、可愛くて、愛しい!

ドラマ ダリとカムジャタンドラマ ダリとカムジャタンドラマ ダリとカムジャタン

3)極端的に違う男女の甘いロマンス

あんなに真逆な男女のロマンスがまた甘くて面白い!ムハクがダリのために自分も知らないうちに美術館を守るようになっていくのもいいし、なぜかダリを追いかけているのも可愛くてたまらない。
空気を読めないダリは彼の尾行が全てお金のためだと勘違いしているけどw
あまりにも似合わない二人なので周辺の人たちは誰も(ヨ秘書さえ)二人の関係を疑っていないのも面白い。こんな愛しいカップルがあるなんて!

総合評価

ドラマ ダリとカムジャタン

ダリのように愛しくて優雅で、その上に能動的に成長していくキャラクターはあまり見たことがない女子キャラクターだと思う。その演技をパク・ギュヨンという新人女優が素敵に演じ切ってくれる。美人?と思わなかったけど、可愛くて品があって、愛しい!
キム・ミンジェのコミック演技も可愛いし、シーン泥棒と呼ばれる(あまりにも演技がうまくて集中してしまう俳優の意味)ヨ秘書との相性も抜群!
2億を貸してあげた男と返済ができない没落した名門家の令嬢とのロマンスは最高にロマンチックでセクシー!

こんな傑作をKBSが作ってくれるなんて珍しい。ドンドンカムジャタンの広告が出すぎなのと、あのモイスチャーバーム!(ユミの細胞たちにもいっぱい出る)の広告はもううんざりだけど、そのおかげでこんなに面白いドラマが見れたので感謝する気持ちになるくらいよかった。(感謝の気持ちになったのは”ラケット少年団”以来初めてかも)
ロマコメ好きな方ならぜひ、見るべきです!ダリとカムジャタン、最高。

ドラマ ダリとカムジャタン

[目次]

1)ドラマ概要

2)こんな方にオススメ

3)企画コンセプト

4)あらすじ

5)登場人物

6)ドラマの見どころ

7)総合評価

................................................................................
最後まで読んでいただきありがとうございます!
XOXO