祖国から逃げた男たちと祖国を守るために銃を手にとったお嬢様の物語
”昨日は遠く、今日は未知で、明日は怖い激変な時間だった。 私たちみんなはそれぞれの方法で激変中の朝鮮を過ぎ通っていた。”
”見っともないけど、500年間続いてきた国です。その500年間いろんな戦争を経験しています。その度に誰かは命をかけてこの国を守ってきています。そんな朝鮮が平和にバラバラになっています。最初は中国が、そのあとはロシアが、今は日本が、またアメリカまで入ってきてます。国がこんな状況だから、誰かは戦わないといけないと思いませんか?”
[目次]
1)ドラマ概要
3)企画コンセプト
4)あらすじ
5)登場人物
6)ドラマの見どころ
7)総合評価
ドラマ概要
ジャンル: 近代歴史、戦争、ロマンス
話数:24話
放送チャンネル:tvN
キャスト:イ・ビョンホン、キム・テリ、ユ・ヨンソク、ビョン・ヨハン、キム・ミンジョン
放送時期:2018年7月ー
視聴率:最高視聴率 18.129% (首都圏では21%)
こんな方にオススメ
・近代歴史、朝鮮に興味ある方
・壮大なスケールの名作ドラマ探しの方
・1900年代の浪漫な雰囲気好きな方
・実存人物をモデルにしたストーリ好きな方
企画コンセプト
熱く義を重んじた名, 義兵
歴史は記録していないが、私たちは記憶しないといけない
無名の義兵たち
奴婢で白丁で女で子供で儒学者で賎民で生きていた彼らが願うたったの一つは
金も名も名誉でもない我々の国、朝鮮の主権だった。
このドラマは揺れ壊れながらも
厳重な使命に向かいこつこつと進めていく無名な英雄たちの
誘拐で悲しい、痛快で重たい抗日闘争史である。
浪漫的な社会とその敵たち
20世紀初の漢城。
東洋と西洋が、醜聞とスキャンダル、
’公子曰く、孟子曰く’と’トルストイ’が共存したとんでもない時代
もーダンガール、モーダンボイたちがロシア式コーヒーを飲んで
クラブでダンスを楽しんだ時代
英語を学び、チョコレートを渡しラブを告白する
甘苦い浪漫な時代
でもその中で誰かは
祖国を奪われ名前を奪われ、大韓独立漫才を叫びながら壮烈に死んでいく、
喪失の時代。
ミスター・サンシャインはもっとも痛い近代史の許しの独白である。
そして恋
1905年アメリカはピリフィンを植民地として得るのを条件に朝鮮を日本に渡す密約を結ぶ。
この密約で羽を得た日本は結局野欲を表し、エシンの朝鮮は無気力に壊れ落ちるが、なんで彼女はあんなに花のように美しいのか。。。
大韓民国臨時政府樹立99周年を向かい2018年放送されたドラマ”ミスター・サンシャイン”はアメリカの利権のため朝鮮に泊まった
黒髮のアメリカ海兵大将ユジン・チョイと朝鮮の精神的な地主であるコ氏家門の最後の血族エシンお嬢様の寂しく神々しいモーダン恋愛史である。
(出典:program.tving.com/tvn, kd-guide.com翻訳)
あらすじ
1900年, 朝鮮は激変中だった。朝鮮の最強権力者で王様のお父様である興宣大院君の鎖国政策では周辺国家の野心から国を守ることは無理だった。朝鮮には清国を始め、ロシア、日本、そしてアメリカまで入ってきて一触即発の混乱な状況であった。
その時、朝鮮の奴婢身分に生まれたがアメリカに逃げ出し、アメリカ大尉になったユジン・チョイと、 一番下階級の白丁出身で日本に渡り浪人組織のリーダーになったク・ドンメ、朝鮮の資産家の息子のキム・ヒソン、この3人の男性たちはそれぞれの目的を持ちアメリカから、日本から朝鮮に帰って来る。
朝鮮最高の名門家の令嬢、コ・エシンは秘密に銃撃を習っていた。彼女の親と同じく、危険な朝鮮を守るために彼女は銃を手に取ることにしたのだ。漢城で要職の日本人が銃撃で暗殺される事件が続いている中、ある夜エシンは道でユジン・チョイに出会う。他の朝鮮男性とは違って、彼はエシンに無礼な態度をとっていた。その日からエシンとユジン・チョイの運命の歯車が動き始まる。
登場人物
チョイ・ユジン
(イ・ビョンホン)
”気をつけなさい。アメリカの銃は両班、下種かまわないから。民主的でね”
黒い髪のアメリカ国籍の人。グローリーホテル304号のお客。朝鮮にいた時は奴婢出身で、両親は彼らの主人の貴族によって死んでしまう。お母さんの犠牲で奇跡的に逃げ出したユジンは一人でアメリカへ行った。米軍に入隊し、将校になった彼はアメリカ大統領の命令で、朝鮮に戻ってくる。
朝鮮に対しては心深く憎悪心を持っていて、親への復讐を静かに誓っている。朝鮮にいた時は奴婢出身だったため、朝鮮の字を書いたり読んだりするのはできないし、礼儀などもあまり分かっていない。
コ・エシン
(キム・テリ)
朝鮮の最高貴族家門の令嬢。
秘密に独立運動をした両親は日本によって殺害され、祖父の家で育った。朝鮮で彼女を知らない人はいなく町のみんなが’お嬢様’と大事な扱いをするような特別な存在。いわゆるみんなの心からのプリンセス。 だが、普通の令嬢とは違って、綺麗な服やアクセサリーには全く興味がなく、新聞や政治関連誌を内緒で耽読している。祖父にバレるたびに罰として公子の本を筆写しないといけないが、彼女は’花’のような人生を送るのよりは死んだほうがいいと思い、朝鮮を救うための活動をする気満々である。
ク・ドンメ(石田翔)
(ユ・ヨンソク)
“100回を立ち戻っても、この道一つだけでした、お嬢様”
”贅沢過ぎてる、両班女が私をどんなに苦しませているのか分かってるか”
日本から渡ってきた浪人組織のリーダー。日本でも敵がいないくらい喧嘩に強い。 朝鮮の社会階級で一番下層で、みんなから軽滅される百丁身分の親から生まれたため、自分も生まれてから百丁身分だった。牛や豚を殺すために刀を使うだけで、何の力もなく虐められる身分から逃げだし、日本で浪人としてトップの地位まで登った。
そんな彼が一生忘れられない一人の小さい女の子がいて、お嬢様コ・エシンだった。彼女に会いにク・ドンメは朝鮮に帰って来る。
工藤陽花(イ・ヤンファ)
(キム・ミンジョン)
”バカ、アホ、マヌケ!”
ホテル・グローリーの社長。
彼女のお父さんイ・ワンイクは冷酷な人で妻は殺し、娘も国も自分の利益のために売る最低な人物。お年寄りの日本人資産家に強制に結婚されたが、5年後莫大な遺産を残し夫は死んでしまった。漢城にある彼女のホテルには権力やお金がある男子みんなが集まる場所になっている。彼女は第2の人生を工夫中でアメリカ人のユジン・チョイを狙おうとしていた。 だが、コ・エシンというお嬢様の登場で彼女の周りの男子みんなが彼女だけを見つめている。”バカ、アホ、マヌケ!”
キム・ヒソン
(ピョン・ヨハン)
朝鮮の資産家の息子で美男子。エシンの婚約者。
優しくジェントルでお金も持っている女誑し。 厚かましく空気を読めない時もあるが、憎めないし、誰ともすぐ仲良くなれる魔性の男。 お父さんも祖父も見っともない人柄だったため、自分の血に流れているその遺伝子が嫌い。現実から逃げるように日本で10年も住んでいたが、結婚するため仕方なく韓国に戻ってきた。
そして、今までその存在さえ無視してきた自分の婚約者を遠くから見て、一目惚れしちゃう。もっと早く朝鮮に戻ってくるべきだった。 すでにエシンの心には他の男がいる。エシンの心を掴むために、花束を贈ったり、花輿を送ったり、彼女にもよく花のような。。。と褒めるが、実はエシンが大嫌いな言葉が’花’である。
ドラマの見どころ
1)みんなに愛されるお嬢様、コ・エシン
漢城で”お嬢様”を知らない人はいなくみんなが彼女を深く愛している。祖父の願いである’花’のような生き方なら死んだほうがいいと断食をするくらい、強い意志を持っている。彼女の親とも秘密の義兵活動中、日本によって殺害された。(太陽の松枝 w)
彼女の意志に負けた祖父は内緒に銃撃を習えるようにしてくれる。猛練習で、名射撃手に成長した彼女は、漢城で密かに暗殺活動を始める。
祖国なんかどうなろうと、どうせ滅びる朝鮮だった。だとしても、彼女の身分と財産なら随分楽な生活ができるはずだった。だけど、エシンは朝鮮のために命をかけて戦う道を自ら選ぶ。
そして、エシンの周辺に、一人ずつ、祖国から逃げ出していた3人の男達が死ぬほど憎んでいる朝鮮に戻ってくるようになる。アメリカからはユジン・チョイが、日本から彼女の婚約者キム・ヒソンが、それからどうしてもエシンを忘れられないク・ドンメも戻ってくる。
朝鮮のためには何もする気がない、3人とも愛するエシンの影響で、彼女を守るために仕方なく朝鮮の敵と戦うことになる。魔性のお嬢様。。。
2) アメリカ人の朝鮮人, 日本人の朝鮮人, ハンサムな朝鮮人
エシンのボディガード3人
ヒナによると、”バカ、アホ、マヌケ”のこの3人はエシンの魔力に捕まっている共通点を持って、お互いに警戒しつつ、協力しながらエシンを守っていく。
’一緒にお酒を飲み干すと、親友よ。’キム・ヒソンの話を聞いて、一回も一緒に乾杯をしなかったアメリカの朝鮮人、日本人の朝鮮人、ハンサムな朝鮮人は最後には乾杯をする。自分の最後を予感したのかしら。なんか、悲しい。
韓国の大勢の女性達が応援したカップルは、ビョン様ではなく、ク・ドンメ&エシンだった。
あんなに残酷で冷酷なク・ドンメがエシンの前では泣きそうな目をするなんて、妖艶すぎる。飴を美味しく食べるエシンを遠いところから覗いたストーカードンメは自分も同じ飴を買って、食べてみる。(可愛い!)
3)1900年朝鮮の美しさを再現
”ミスター・サンシャイン”は映像がとても綺麗で、まるで絵のようなシーンを作っている。色味やカメラアングルなど、巧妙に計算されていて、毎話が映画を見ているような感覚。1900年度の朝鮮の空気、匂い、美しい自然と家屋や街、東洋と西洋が混ざったホテルや文物、黄色い電気の光、街の騒音、そして弾薬の匂いがするような映像の美しさに感嘆する。
総合評価
主人公ユジン・チョイとコ・エシンは作家がモデルにした、実存した人物がいるそう。ユジン・チョイのモデルになった”ファン・ギファン”先生はドラマと同じく、朝鮮の下階級出身でアメリカの海軍になり、その後大韓民国の独立運動を取り組んでいた方。
ドラマの中、朝鮮の主な敵は予想通りに? w ’日本’になっている。なので、そんなストーリーが許せない方は見ないほうがいいでしょう。だが、その時代に朝鮮を植民地にしようとしてた国は日本だけじゃなく、アメリカもロシアも清国も同様だった。
あまり歴史的な観点を持って、深く感情移入せず、近代歴史を背景にしたドラマだと思ってみると、絶対見る価値があります。
美しいし、悲しいし、ロマンチックだし、虚しいし、感動的な完璧なドラマである。
名作の中でも名作だと断言できる。脚本のキム・ウンスク作家がこんな歴史絡みの作品を書いてくれたなんてありがたい。これからも時代劇を、もっと書いてくれてほしい!
[目次]
1)ドラマ概要
3)企画コンセプト
4)あらすじ
5)登場人物
6)ドラマの見どころ
7)総合評価
................................................................................
最後まで読んでいただきありがとうございます!
XOXO