死ぬ事も殺す事もできない存在、不可殺
呪われた恐怖の存在’不可殺’になった男が600年間生まれ変わりを続いているある女子を追いかける悲しくて美しい物語。結構ダークでドラマ”トッケビ”、”九尾狐伝”の辛い版の感じ。
1話からそのダークな世界がまるで映画を見るようなハイクォリティーで広がる。ミステリー＆ファンタジーホラーが複雑に絡み合っている奥深い怖い物語で因縁、カルマ、転生、復讐、そして不吉な予言など神秘的なオリエンタル世界観が魅力的なドラマ。
［目次］
１）ドラマ概要
３）企画コンセプト
４）あらすじ
５）登場人物
６）ドラマの見どころ
７）総合評価
ドラマ概要
ジャンル: ファンタジ、恐怖、スリラー
話数：16話
放送チャンネル：tvN
キャスト：イ・ジヌク、クォン・ナラ、イ・ジュン、コン・スンヨン、チョン・ジニョン、パク・ミョンシン、キム・ウソク
放送時期：2021年12月ー
視聴率：6.346%
こんな方にオススメ
・ダークファンタジー好きな方
・カルマ、転生のテーマ好きな方
・血塗れシーンOKな方
・ドッケビ、九尾狐伝など韓国の伝説好きな方
企画コンセプト
韓国形不死いの存在！
不可殺という新しい素材のファンタジードラマ！
’不可殺’という
韓国的の異形の存在を素材にしている。
既存の西洋のバンパイアや吸血鬼とは違う
過去韓半島だけに存在した不死の存在という設定である。
以前時代からいた神話と伝説的な存在。
いわゆる心霊、お化け、鬼物のような存在。
’不可殺’はその過去から現在まで
唯一に生き残っている設定だ。
このドラマは韓国らしくて
新しい不死の存在’不可殺’に関する物語である。
お互い殺そうとする復讐劇！
その悲しく悲劇的な運命の物語！
600年間人として死と生まれ変わりをし続ける
前世を覚えていない女子
600年間鬼物不可殺になって死ぬ事ができない男
この物語はお互いを殺さないといけない運命
お互いを殺したがる怨恨
二人の復讐に関する物語である。
そんなに深い根源くらい激しい感情と感情が衝突しぶつかる。
復讐と恨
どのドラマより熱い感情が爆発する物語。
主人公たちは600年前から今まで因縁とカルマでお互いに絡んでいる。
過去の縁が現在にも同じく繋がれ
過去のカルマが現在に悪縁で繋がる。
韓国人は慣れている伝統的な生死観である
因縁、カルマ、そして転生を本格的に語るドラマ。
これを通じて切ない悲嘆、強い家族愛、人生の悔恨を
心に呼びかけようと思う。
（出典：公式ホームページkd-guide.com翻訳）
あらすじ
これから600年前、朝鮮王朝が始まる前の高麗時代。 韓半島にはまだ数えきれない様々な怪物や精霊が人間と共に生きていた。村のある妊産婦はお腹中の子が 不可殺という強力な怪物に呪われていることを知って絶望し吊り自殺をする。その死んだ母の体から生命力強く生まれた子を、父は怖がりながらも憎んでいて名前もつけてあげずにお酒1瓶で他人に売った。
その子は村の中にも入れずに一人で寂しく生活をしていた。だが、村で次々と不吉な事件が起きる度に村民たちは全てを呪われて生まれたあの子のせいにし、彼を殺そうとした。その時、突然現れた妙齢な女性（クォン・ナラ）が少年を救い代わりに命を落してしまう。
その後、また少年が村民に殺されそうだった時、高麗の将軍ダングク（チョン・ジニョン）が少年を養子として連れていくことにする。村の巫女は将軍に警告を言い出す。
”必ず後悔するだろう。将軍もその子のカルマに巻き込まれることになります。その子の周辺にいる者はみんな不可殺の呪いで、喉からは赤い血を吐き目には黒い土が入るでしょう。”
そんな不吉な予言にも構わず、ダングクは子供にタンファルと名付けて自分の養子として受け入れ、さらに自分の一人娘と結婚させる。
ダンファル（イ・ジヌク）の長男は生まれつきで目から血が出る奇異な病気を持っていて、２番目の子は 生まれたばかりに死んでしまう。やっと巫女の予言が本当だと気づいたダンファルは自分の手で不可殺を殺し、目が見えない息子を救おうと決心する。
不可殺の呪いを溶けるために妻と息子を連れて不可殺を探すために自分が幼い頃住んでた村へ向かったダンファルはそこで昔自分を救って代わりに命を失ったはずの妙齢な女性を再遭遇する。 17年が経っても全く歳を取っていない神秘的な彼女こそがファルが探している不可殺であった。
登場人物
ダンファル
（イ・ジヌク）
600年前は人間だったけど不幸な事件で不可殺になった男
600年という長い年月、死にたくても死ねない彼にとって時間は残酷な苦痛である。 何十回も死のうとしたけど死ぬ事ができず刀に刺されたり、崖から落ちたり、火に燃やされても苦痛を感じるだけで生き返った。
不死の呪いと共に人として持ってた全てが消えていく悲しみだけを感じている日々を過ごしている。
彼を支えているのはただ一つ、ある女子への復讐心だ。600年前のその日の無残な記憶は未だに忘れられない。 一人だけが何百年も全ての記憶を持っているのも不可殺の呪いだった。彼は今も自分の息子と、妻とお父さんを殺したあの女の転生を待っている。彼女を自分の手で殺し、奪われた自分の魂を彼女から取り戻すため。そして彼女を自分の代わりに不可殺に作って、自分が感じた辛い不死を味わせるためだ。
ミン・サンウン
（クォン・ナラ）
600年前は不可殺だったファルの復讐相手
死と生を反復しながらずっと不可殺に追い掛けられてる女子。怪物が周辺にいると自分も知らないうちに手が震える、怪物感知能力を持っている。
彼女の明るい笑顔は人々の警戒心を崩し、誰とも仲良くなれるような魅力的な彼女だけど、その明るい笑顔の裏側には小さい頃経験した悲劇的な家族史が描くられている。その日の事件で母と双子の姉を亡くし、今は妹と二人で名前も身分も隠したまま あちこちへ隠れ住んでいる。
彼女はその怪物がいつまでも自分を追いかけ自分を殺すことを知っていて死んだお姉さんの遺言を元に不可殺を殺せる刀を探している。家族の復讐と自分が生きるために、何よりも一人だけ残っている妹を守るために彼女はあの怪物から逃げながらも生きる方法をこっそり探索している。
オ・グルテ
（イ・ジュン）
すごい財力家で政治家たちを裏で操る謎の権力者
多数の企業の株を持っているお金持ちで検察や警察にもコネを持っている。彼の履歴は誰にも知られていなくて正確な年齢も家族関係も全てが謎。地域の政治家をいつも自分の家に呼び出し世の中を気ままに操っている。狂気溢れる冷静で残酷な性格で、年齢を読めない奇異に深い彼の目は人々の考えを見通している。
ミン・サンウンの命を狙っているもう一人の不可殺。 ファルとは違ってほぼ毎日人間の血を飲んでいるし、長年の生きを苦しんでいるファルとは反対に、不可殺の暮らしを楽しんでいる。 600年前の謎をファルよりも分かっている危ない存在。
ミン・シホ
（コン・スンヨン）
600年前ファルの家族の1人、ダングクの娘。
現生ではミン・サンウンの妹。
人の手を握ると前世の記憶が読める特別な能力を持っている。小さい頃母とお姉さんを亡くしたその夜、サンウンと一緒に逃げ出して何十年間隠れて住んできた。その後もよく分からない存在から終わりなく逃げ出しあちらこちらへ定着もできず生活することに彼女はもううんざりである。
平凡で安定的な生活を夢見ているシホはお姉さんの話を未だに信じていない。見た事もないし、ちゃんと聞いた事もない不可殺という存在のせいでボロボロになっている今の暮らしを終えようと決心する。
クォン・ホヨル
（チョン・ジニョン）
600年前ファルの養父。将軍。
現在は人を探してくれる便利屋で働いている元刑事
無愛想な喋り方でお酒とタバコ臭い怖い印象のおじさん。 元刑事らしく正義感溢れる人で弱い立場の人々を一生懸命に助ける。
犯罪と不法の匂いに敏感で生まれつきの鋭い感と本能的な直感で犯人や怪しい人にすぐ気づくタイプ。 ダンファルやオグルテにも変な気運を感じ、二人の裏を調査し始める。 実は彼も小さい頃不可殺に家族を失なった辛い記憶を持っている。
ヘソク
（パク・ミョンシン）
600年前不可殺の呪いを予言した巫女。
現在はファルが唯一に頼れている知人でファルの正体と過去を知っている唯一の人。 サバサバした性格で刀を使うのが上手なカリスマ溢れる肉屋の社長。
小さい頃ファルに助けてもらった以来、ファルを家族のように思っている。ファルのお願いならどんな小さいことでも代わりにやってくれるし、ファルとよく口喧嘩をしながらも誰よりもファルを心から心配している。
ナム・ドユン
（キム・ウソク）
子犬のようにファルと一緒にいたがる高校生
病弱なお兄さんと二人だけで不安定な生活を過ごしてきた。悪い人々から圧倒的な力で自分を助けてくれたファルと一緒にいたくて粘り強くお願いをし、なんとかファルの家で同居をし続けている。黙々しているファルに面倒な質問をし続けたりするまるで子犬のような学生。
ドラマの見どころ
１）韓国形ダークファンタジー
韓国のホラー物で頻繁に登場する九尾狐や若干親近なトッケビ、死の神は様々なドラマや映画でよくみられるけど、不可殺というのは新しく作ったキャラクターで、人間の血を飲むところはバンパイアに似ていながらも韓国風に特徴を持っているのが新鮮な挑戦。不可殺は一回恨みを持つとその人の魂をいつまでも追いかけて殺すため、不可殺に呪われた者やその周辺の人はかなず死ぬ。不可殺が近くにいると、人々の鼻から血が出る設定も既存のキャラクターと差別化ポイントになっている。
不可殺以外にも”九尾狐伝”で出て新鮮だった’ドゥオクシニ（人の恐怖と弱さを攻略する悪鬼）’や死体まで食べる’チョマグ’、火遊びを楽しむけど太鼓の音が嫌いな怪物、水の中に潜んで近づいて来る人を殺す怪物など、昔から韓国の民俗説話に出ていて今は大体忘れられている怪物たちが大勢登場する。
それが思ってたよりも暗いし怖くて、音楽や演出もそうだしドラマでは珍しく本格的でリアルに描いているので陰鬱ながらも魅力的でもある。
２）ファルとサンウンの運命的な恋
サンウンに復讐するために600年間彼女の生まれ変わりを追跡している執念の塊、ダンファル。彼の家にはサンウンの昔からの肖像画や色褪せた写真がいっぱい飾られている。
そんなに憎んでいるサンウンとやっと出会って、なぜか一緒に過ごすことになってからがロマンスの始まりで、面白い。出会った時から彼に引かれていくサンウンと彼女のことを憎悪しながらもなぜか彼女を殺せず、毎回助けてしまうファル。
無邪気に暖かく、率直なサンウンに冷淡だったファルも少しずつ心を開くようになるのが絶望的で暗鬱な状況の中、胸キュンでいい。二人のちょっとした目線の交差やお互いのための配慮だけでドキュンとしてしまう。1000年も続いている二人なのに同じ部屋で寝るようになっただけできゃー！になる。後半になってからやっとサンウンにインスタントラーメンを作ってくれるし荷物も持ってくれるファル❤️
３）カルマの絆
韓国には民俗信仰と仏教の影響で前世、縁、因果、輪廻を元にした世界観が昔から支持されている。今は国民の半分近くがクリスチャンなので薄くなっているところもあるけど、未だに人々の心の中では輪廻観がまだまだ残っている。多分、韓半島の地理的な弱点で大昔から韓国の人々は中国や大陸の多様な民族からの侵略、日本との戦争、韓国戦争など末なく続いた辛い歴史の中、大事な家族や愛する人々を亡くした恨みとそれと共にまた愛する人々と会いたいと強く信じる心があり、その念願から輪廻観に精神的に頼るようになったのではないかなと思う。
初めて会ったのにどこかであったような不思議な感覚、知らないうちに引かれていく人々、なぜか憎めない特別な存在、偶然で数回合うようになる人々がこのドラマでは全部前世と繋がっている。
前世で持っていた病気を同じく持って生まれたり（ドユン）、特別な能力を同じく持っていたり（サンウン姉妹）、前世で解けなかった宿題を現生では解決しないといけない世界が神秘的で独特。
その複雑な縁と悪縁が複雑に絡み合っているストーリーが現在から600年、1000年前とまた未来までタイムスリップしながら広がるのが何よりもこのドラマの魅力な点。
総合評価
ストーリーが複雑な上に、前世と現生の登場人物が多すぎて、主人公以外の顔がなかなか一致出来ず、展開が理解できない部分もたまにある。”ドッケビ”や”九尾狐伝”より生まれ変わる存在も遥かに多いし２、3倍複雑な構成になっている。
時間の設定も現在、600年前、1000年前などが交差したり絡んでいるため、何も考えずに気軽く見れるドラマを探している視聴者にはオススメできない。
1話ー3話までは結構暗いし怖くてまだドラマの魅力を感じることができないはず。
結構暗くて、陰鬱な長い旅に出れる人だけにオススメします。
イ・ジヌクはさすが安定的な演技を見せてくれるけど、もし主人公候補の1人だったワン・ビンがダンファルを演じたらどうだったんだろ？彼の圧倒的なビジュアルと独特な魅力でまたドラマの雰囲気が変わったんだろうな。。。見てみたかったな。
女子主人公のクォン・ナラはガールグループ出身で長身で特に長い美脚、黄金比率の抜群なスタイルで有名。その上に無邪気な女神級の美貌で男子たちに大人気な女優。彼女の神秘的な美貌とあどけない笑顔がサンウンの素朴すぎる服装でもっともっと輝く。
妹役のコン・スンヨンもこのドラマで魅力をたっぷり発散していて、ネット上に’コン・スンヨンってこんなに綺麗だったけ？’と彼女の美貌を再発見できた視聴者が多いらしい。（自分も含め）それとイ・ジュンのキャラクター作りはさすが上手い。厚かましく冗談を言ったり、ドユンにだけ優しいお兄さんの姿を見せるなどイ・ジュン独特のサイコパス演技が独創的で印象深い。
４話？以降から面白くなって来るのでファンタジー系好きな方はちょっと我慢して見続けて欲しい。珍しい雰囲気のドラマなので見る価値あり！なので。
特にファルを中心に家に集まった人々が段々と家族のようになっていくのがとてもよくて、家族ってなんだろうと思うようになる。そのシーン（みんな焼肉を食べたり、家の掃除をしたり）、是非みて欲しい！
［目次］
１）ドラマ概要
３）企画コンセプト
４）あらすじ
５）登場人物
６）ドラマの見どころ
７）総合評価
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最後まで読んでいただきありがとうございます！
XOXO
