韓国ドラマ【密会】: ピアノの旋律に流れる美しい愛

成功的な人生の40代既婚女性と20歳天才ピアニスト青年の純愛。

2014年韓国に新鮮な衝撃を与えてくれた名作ドラマ。未だにこのドラマ以上に美しい不倫作品は見たことがない。デリケートすぎる感情の流れを男性は分からないと思う。20代後半以上の女性なら見てみてほしい。クラシック音楽にも興味ができるかもしれないしピアノも習ってみたくなるかもしれない。
何よりも、主人公オ・へウォンが20歳も若いソンジェに愛されている数々な場面をみながら、人生で一回は自分もこんなに愛されてみたいときっと思うでしょう。

［目次］

１）ドラマ概要

２）こんな方にオススメ

３）企画コンセプト

４）あらすじ

５）登場人物

６）ドラマの見どころ

７）総合評価

ドラマ概要

ジャンル: ロマンス（不倫）, 音楽

話数：16話

放送チャンネル：JTBC

キャスト：キム·ヒエ、ユ·アイン、パク·ヒョククォン、キョン·スジン

放送時期：2014年3月ー

視聴率：最高視聴率5.372%（総合編成チャンネルができたばかりの時期だったので低いが、今なら20％も行くはず）

こんな方にオススメ

・クラシック、ピアノ曲や演奏好きな方

・★30代以上の女性なら是非★

・芸術財団の裏話など好きな方

・美しいラブストーリー探しの方

企画コンセプ

食堂おばあさん：”お母さんですか？おばあさん？”
ソンジェ：”私の彼女です。”

上流社会に入りたくて、権力者たちの裏仕事をしながら、ピアニストの夢も輝いてた自分の20代も全部諦めて全力で生きてきたオ・へウォン。
周りの人からは羨ましい成功した人生なはず。
旦那は大学校教授で自分は芸術財団の室長である。
周りの目線ばかり気にする愛情ない旦那と、どこにも気楽に休められない人生で彼女は疲れていた。
ある日、純粋なピアノの天才青年ソンジェに出逢いどう生きていくべきか悩み始める。
純正20歳の青年ソンジェも自分の才能を見つけてくれた先生オ・へウォンに尊敬と共に恋を感じ始めていた。

あらすじ

バイク便のアルバイトをするイ·ソンジェは、ソハン大学教授カン·ジュニョンの依頼で音楽祭が行われる会場へ蝶ネクタイを届けに行く。仕事を終えたソンジェは、舞台に置かれたピアノを目にし、人気がなくなった隙に衝動的に演奏してしまう。
その演奏を控室で偶然耳にしたジュニョンは急いで舞台に向かうが、すでに演奏者の姿はなかった。後日、ソンジェはジュニョンに呼び出され、ジュニョンの妻でソハンアートセンター企画室長のオ·ヘウォンの前でピアノを演奏するように言われる。

はじめは期待せずに聴きはじめたへウォンだったが、ソンジェの才能を秘めた演奏に衝撃を受け、賛辞を送る。独学でピアノを学んできたソンジェにとって、ヘウォンからの賛辞はこの上ない喜びとなり、次第にヘウォンの大人の色気に惹かれていく…。
（bsfuji.tv　公式サイト中）

登場人物

イ·ソンジェ

（ユ·アイン）

貧し家庭事情で、パートタイムで稼ぎながら高校に通っている。天才的なピアノの才能を持っているが、本人はそれに気づいていない。
ある日バイク便の配達で訪ねた先で、人気がない時、舞台にあるピアノでちょっと演奏をしてみる。その演奏を聞いた音楽教授が演奏者を探しにきた時、ソンジェはすでに去っていた。
ちょっと内向的な性格で善良で大人しい青年で、好きな女性のためには素直に全力を尽くす。

オ·ヘウォン

（キム·ヒエ）

芸術財団の企画室長。ソハングループ会長や財団理事長から厚い信頼をもらっている。20代ピアニストの夢を捨て、上流世界に入るためにソハングループ関連の汚い裏仕事をしてきて、成功した。旦那は大学校の音楽教授でいい家、高い自動車を持って周りからは嫉妬されるくらいの生活を送っている。
だが、彼女は心も体も疲れていた。

ある日、旦那が連れてきたある青年のピアノ演奏を聞いて彼の才能に驚きながら、彼と音楽を通じた共感をし始める。
ソンジェの熱い想いに戸惑いながらも、次第にひかれていく。

カン·ジュニョン

(パク·ヒョックォン)

ソハン大学音楽学部ピアノ科教授でオ・ヘウォンの夫。
学内での出世競争に出遅れ、躍起になっていた。ある日偶然聞いたソンジェの素晴らしいピアノ演奏をきき、自分の弟子にしようと家に連れてくる。
もっと成功したい執念で周りの目線ばかり気にし、オ・へウォンの気分や犠牲など興味もない自己中な男。

ドラマの見どころ

１）若手俳優の中No.1の実力を見せてくれるユ・アイン

このドラマをとる時、キム・ヒエは1967年生まれで46歳、ユ・アインは1986年生まれで27歳だった。実際の年の差は19歳。

ユ・アインは前途有望な若手俳優で前作の時代劇ドラマ”チャン・オクジョン愛に生きる”でもすでに6歳年上のキム・テヒと恋人から夫婦まで無難に消化したが、まさか今回は20歳以上の年上女性との愛もびっくりするくらい素敵に演じきった。

このドラマでの、ユ・アインの演技力に関しては疑う余地がない。

特にピアノ演奏は実際のピアニストの中でもすごいリアルな表情と手振りだと極賛された。中途半端な真似はできないと判断し、手のクローズアップ以外はユ・アインが直接演技をしたそう。
愛する女性のために土下座をしてフロアーを掃除するシーンや、へウォンを家に送ってから泣くシーンなど、恋に落ちた若い男の心境を繊細に表現している。
ユ・アインが描いた純粋でまっすぐな青年だからこそ、オ・へウォンの変化が納得いく。

２）中年になってより光る女優、キム・ヒエ

密会　キムヒエ

キム・ヒエは若い時より、中年なってからその美貌がより輝くように見える。
小さい顔、輝く皮膚、スリムなボディラインを洗練されたスタイリングでより優雅で美しく洗練されたキャリアウーマンを表現している。
だが、キム・ヒエの演技力がなかったら彼女の美しさだけでは、20歳年下との不倫ストーリをここまで説得力あるように描くことはできないだろう。
”密会”での彼女の服装から持っていたカバン、アクセサリー全てが話題になった上に、特にキム・ヒエの光っている肌は’水光’と呼ばれ、長年SKⅡのモデルである彼女の名声をより高くした。

”これは特級称賛よ~”（ホッペを抓りながら）は流行語になっている。

３）クラシック音楽の美しさ

ピアノ学府教授の旦那ともできない音楽の共感が20歳のソンジェとはできる。
ただの不倫ではなく、音楽を愛する同志としての共感というのが2人の間にはある。
だから、このドラマはただの不倫より薄くしく、優雅である。
ソンジェが演奏するピアノ曲はドラマが終わった後もずっと聴きたくなるような名曲ばかりでこのドラマをきっかけにピアノを習い始める人が急増していた。

へウォン：熱情３楽章もう一回弾いてみて

ソンジェ：間違ったんですか？

へウォン：もう一回聴きたくて

ドラマで演奏された曲）

Bartok : Suite for Piano Op.14 Sz.62
Schubert : Fantasia in F minor for Piano 4 Hands Op.103 D.940
Beethoven : Piano Concerto No.5 in E flat major, Op.73 'Emperer'
Smetana : Piano Trio in G minor Op.15
Bach : The Well-Tempered Clavier Book I Prelude and Fugue No.1 in C major BWV.846
Liszt : Grandes Études de Paganini S.141 No.4 in E major 'Arpeggio'
Mozart : Piano Sonata No.8 in A minor K.310
Beethoven : Piano Sonata No.23 in F minor Op.57 'Appassionata'
Tchaikovsky : The Seasons Op.37b - IV. April 'Snowdrop'
Beethoven : Piano Sonata No.21 in C major Op.53 'Waldstein'
Schubert : Wanderer Fantasie in C major Op.15 D.760
Gustav Lange：Blumenlied Op.39
Chopin : Cello Sonata in G minor Op.65
Chopin : Etude Op.10 No.1 in C major
Mozart : 12 Variations on 'Ah! vous dirai-je, Maman' K.265
Mozart : Sonata for Piano 4 Hands in C major K.521
Liszt : Rhapsodie Espagnole S.254
Rachmaninov : Rhapsody on a Theme of Paganini Op.43
Brahms : 6 Klavierstücke Op.118 No.2 Intermezzo in A major
Saint-Saëns : Cello Sonata No.1 in C Minor, Op.32
Dvorak : Piano Quintet No.2 in A major Op.81 B.155

OST- Lee Namyeon - Waemhearted

総合評価

このドラマは映画を見るような映像美と胸に響く詩のようなセリフ、何よりも美しいクラシックの旋律にドラマ製作陣に感謝したくなる。
恋話だけじゃなく、オ・へウォンが手伝ってきた芸術財団の汚い裏世界と権力者たちの実態。結局オ・へウォンも利用ばかりされていつでも捨てられる存在であった。

二人の結末は一応ハッピーエンド。彼のおかげで勇気を出し、その汚い世界から出ようと決心した彼女。そして、彼女を待つことにしたソンジェ。その理由を聞くへウォンに”まぁ、可愛から”ってリアルで一番嬉しい言葉だろうな。
もともと不倫話は好きではないけど、このドラマはレベルが違うと言えるかな。
男性にはオススメできないが、女性は是非見てみてほしい。