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韓国ドラマ【ホームタウン】: エセ宗教&ミステリーな殺人&悪霊スリラー

知らない人から送られたビデオは絶対見るな!

ドラマ ホームタウンドラマ ホームタウンドラマ ホームタウン

[目次]

1)ドラマ概要

2)こんな方にオススメ

3)企画コンセプト

4)あらすじ

5)登場人物

6)ドラマの見どころ

7)総合評価

ドラマ概要

ジャンル: ミステリー、オカルト、ホラー

話数:12話

放送チャンネルtvN

キャスト:ユ・ジェミョン、オム・テグ、ハン・イェリ、イレ

放送時期:2021年9月ー

最高視聴率:3.307% (2話の放送から、ドラマ作家が過去セクハラ事件の加害者であることが発覚し、制作会社や放送局も強く批判され視聴率が低くなってしまった。)

こんな方にオススメ

・お化け系ホラー物好きな方

・暗鬱な時代、事件を描いた作品好きな方

・エセ宗教関連ミステリー好きな方

・漫画”モンスター”好きな方

企画コンセプト

ドラマ ホームタウン
都市至る所に根付いている恐怖の実体を探し出す。

”ホームタウン”は1999年サジュで相次いで発生した強力犯罪を担当したチョイ・ヒョンインの振り返りから始まる。

1997年国家破産事態以降活気を失った小さい市。

ニューミレニアム、Y2Kなどの新造語を繰り返しながら終末を語った人々。

やけに長かった梅雨の重たく湿った空気。

チョイ・ヒョンインは1999年をそんな風に覚えていた。

相次いだ殺害や失踪事件を追跡していたヒョンインは神失踪になった少女チョ・ジェヨンが

サジュ化学ガステロ犯チョ・ギョンホの娘というの事実を知るようになる。

テロ当時、妻を失ったチョイ・ヒョンインのトラウマが水面上に上がるのと同時に

怪しい学習塾から都市あちこちで根付いているエセ宗教の痕跡が少しずつ実体を現す。

ドラマ ホームタウンドラマ ホームタウン

幽霊より鮮明で呪いより強力な、人の勇気を信じようとする物語

”ホームタウン”の内容が過去志向的だとすれば、物語の中の人々は絶質に未来を夢見る。

犯罪を解決しようとする刑事、失踪した姪を取り戻そうとする女子、生の新しい次元を夢見る男

もしかしたら彼らはあまり特別だったり異例的な人々ではないかも知れない。

 

世紀末の私の故郷でも平凡な夢を持つ大勢の人が

なんの予告もなく襲ってきた時代の波に飲まれ日常を無くしてしまった。

システムの没落の前で自分のせいにしたり他人を憎悪するしかなかった人々が私たちの現実にいた。

彼らに過去は忘れて未来を見てという’グル’の甘いメッセージが与えられたら?

目では見ることができなかった社会的な災害に酷くやれれた人々が

また違う非可視的な存在に

新興宗教が提示する魅惑的な謎に喜んで応答する光景を見たかった。

 

だから”ホームタウン”を牽引するミステリーはつまり平凡な私たちの罪意識と希望である。

誰かは眩惑され、誰かは両足で立って耐え抜く。

憐憫、友情、愛のようなとても人間的な動力で不確実な恐怖と戦って勝つ。

”ホームタウン”は幽霊より鮮明で呪いより強力な、人間の勇気を信じようとする物語である。
(出典:公式ウェブサイトより。kd-guide.com翻訳)

あらすじ

ドラマ ホームタウンドラマ ホームタウンドラマ ホームタウンドラマ ホームタウン

家に帰ってきた女高生。浴室から聞こえる水の音に突然”その女性が来るから、水をはるなよ!”と怒り出しながらナイフを持って浴室へ向かう。バスタブの中にいた黒い存在は少女を水の中へ連れて行ってしまう。娘の悲鳴を聞いてお母さんが浴室に来た時は娘の姿はどこにもいなく、黒いお化けのようなものにお母さんもまた襲われてしまう。

サジュ市の小さい中華食堂に引っ越ししてきたジョンヒョン(ハン・イェリ)はお母さんと姪、ジェヨン(イレ)と3人で住んでいる。 ジェヨンは成績も優秀で明るい性格の女子高生。この家族は1987年、サジュ駅で起きたガステロ事件の犯人チョ・ギョンホ(オム・テグ)の家族で地元を去っていたが、ジェヨンのお願いでここに帰ってきたのであった。そのガステロで家族を失った大勢の人は相変わらず犯人の家族であるジョンヒョンたちを憎んでいた。

ある日、ジョンヒョンの高校同窓生の弁護士が彼女を訪ねて来て、彼が事故前に残した変なメモを見せてくれる。そこには”グルの家族が帰って来た。約束の時間までグルの娘がグルの代理人になる”と書いてあった。ジョンヒョンがその同窓生に会いに病院に行ってる間、姪ジェヨンが失踪されてしまう。
ジェヨンを学校から連れて行ったのは食堂の配達員で、彼を探しに彼の家へ行ったジョンヒョンはそこで血で描かれてある変な記号を見つけ、どこかで見たようなものだと思う。それはジョンヒョンが高校の時、校誌編集部員達と連載していた’サジュ市7つの秘密の場所’ 集材で訪問したある捨てられた建物の中でみた模様だった。

登場人物

チョイ・ヒョンイン

ドラマ ホームタウンドラマ ホームタウン

(ユ・ジェミョン)

41歳。慶南地方警察庁機動捜査隊強力班1チーム刑事。

妻の要望で妻の故郷であるサジュ市に引越してきたが、サジュ駅でのガステロで妻を喪った。 いまだにその時のトラウマで苦しんでいる。そのため、チョ・ジョンヒョンがその時の犯人の家族であることを知ってから彼女への態度が冷たくなる。過去チョ・ギョンホのお父さんや’ハン家族’福祉院で起きた事件と関係があると推測される。

チョ・ジョンヒョン

ドラマ ホームタウンドラマ ホームタウン

(ハン・イェリ)

29歳。中華料理スク食堂のシェフ。

チョ・ギョンホの妹。お母さんと一緒に中華食堂を営んでいる。 テロ犯人の家族という社会的な烙印を黙々と耐えて生きていく人物。姪、ジェヨンの失踪以降、彼女を取り戻すために探り回っている時チョイ・ヒョンインに出会い、協力し合うようになる。
サジュ駅テロ事件当時チョ・ギョンホに洗脳され高校の友達と一緒にサジュ駅に神経ガスが入っているカバンを運搬したことがあきらかになるが、実は彼女はなぜか小さい頃や高校の時の記憶があまり残っていない。

チョ・ギョンホ

ドラマ ホームタウンドラマ ホームタウン

(オム・テグ)

34歳。サジュ刑務所無期懲役囚。 

1987年サジュ駅神経ガステロ事件の犯人でヨンジン教団内でグルだと呼ばれる人物だと推測される。1987年日本留学を終えサジュに帰ってきて間も無く、サジュ駅で神経ガスを撒布し無差別テロを犯した。
烏さえ操る能力を持っている謎の人物。刑務所の中でも彼と目があった人たちが家族を殺害したあと自殺を犯す変な事件が次々と起きるため、要注意人物になっている。 小さい頃、福祉院で何かの虐待をされたと推測される。

チョ・ジェヨン

ドラマ ホームタウン

(イレ)

15歳。チョ・ギョンホの娘。

明るい性格で学校でもみんなと仲良く過ごしていたが、ある日突然失踪される。
ヨンジン教施設内に監禁され、グルの後継者としての従業を受けるが、教団のリーダーヨンソップによるとチョ・ギョンホからは感じられた力が彼女からは全く感じられないらしい。チョ・ジョンヒョンの犠牲で監禁生活から自由になれる。

※ 眠れない時はあったかいコーラー茶がおすすめ。

イム・セユン

ドラマ ホームタウン

(キム・セビョク)

チョイ・ヒョンインの元妻で、イム・イングァンの娘。

1987年サジュ駅神経ガステロ事件で27歳の時死亡した。失踪したジェヨンの実の母。 実は死亡したのはサジュ駅ではなく溺れて死んだ可能性が高い。ビデオを見た人たちが見る幻覚の中の女性が彼女だと推測される。ヒョンインの調べによると、彼女のお父さんイム・イングァンが営んだ福祉院で出会ったチョ・ギョンホとジョンヒョンを可愛がってたそう。

イム・イングァン

ドラマ ホームタウン

(チョイ・グァンイル)

国家議員候補でチョイ・ヒョンインの義理のお父さん。

ヨンジン教となんだかの接点があると推測される。昔、一家族福祉院の院長だった時数多い犯罪を犯した疑惑があったが、裁判で無罪になった。チョ・ジョンヒョンを脅迫したり、チョイ・ヒョンインを事件に巻き込んだり裏側で色々動いている人物。

カン・ヨンタク

ドラマ ホームタウン

(チャ・レヒョン)

ジョンヒョンの高校同窓生で当時校誌編集部の一人。

高校の時からジョンヒョンのことが好きだったそう。 今はサジュで金銭貸付事務所を営んでいる。 ジョンヒョンの側で彼女のジェヨンを探すための活動を手伝ってくれるロマンティスト。
※個人的に好きだったキャラクター

ドラマの見どころ

ドラマ ホームタウンドラマ ホームタウンドラマ ホームタウン

1)洗練されたホラードラマ

1話から怖かった!4−5話。。。特に怖い!この何年間見たドラマや映画の中で一番怖かったと思う。ドラマ全般の雰囲気も梅雨の重たく湿った空気が感じられるような色味になっているし、テロ事件が起こった小さい市が舞台だから暗鬱な空気が流れる感じの演出になっていてもっと怖い。
謎の音だらけのテープやビデオ、サダコのような幽霊は映画”リン”を思い出すし、ガステロという事件自体がオウム真理教をモデルにしたストーリーだとすぐわかるようになる。劇中、ジョンヒョンの同窓生ヨンソプの姿は麻原彰晃に似ているし。(太ってはないけど)
昔のテープを逆に巻いて聞くとメッセージが入っているのもちょっと懐かしく感じながらも恐怖感を倍にさせる。誰が送ったかも知らないビデオをなぜ見ちゃうのか、イライラしながら見ている自分。(ジョンヒョンはなぜお母さんに変なビデオが来たら絶対見るなよ!と教えてあげなかったんだろう。)

ドラマ ホームタウンドラマ ホームタウン

2)緻密で知能的な展開

殺人事件のエピソードからはじめ、数段階の過去のシーンが交差される演出のため、このような複雑な構成が好きな人じゃないと途中で諦めるかも知れない。だが、過去ともっと過去と現在との混ぜ方が知能的でより恐怖な雰囲気を効果的に作っている上に、記憶を失っているジョンヒョンと共に少しずつ昔のことを思い出せるような感覚になる。多分作家の巧妙な作戦でしょう。
最後には意外な反転で謎が解けるようになりとても面白かった。タームを置いてみると内容を忘れちゃいがちなので、まとめて一気で見た方が理解度面ではいいかも。

ドラマ ホームタウン

3)主演3人の演技力

韓国ドラマ・映画界の期待株オム・テグがミステリーな能力を持った謎の人物役。平凡に見える普通の青年から突然声や目線がガラッと変わる演技でチョ・ギョンホという人物を演じるのが印象深い。
ドラマ”梨泰院クラス”で日本にも認知度が上がった中堅俳優ユ・ジェミョン。彼の声はなんでこんなにいいんだろう。彼の疲れたような表情と執念で輝く目つきは中年のべテラン刑事そのもの!圧倒的な存在感をだす俳優だなと感じる。
ハン・イェリは若手演技派女優で、一応有名だが、彼女の演技を見たのは初めてだった。平凡な顔だからかどんな役も消化できる利点を持っていて、演技も流石に自然でいい。ドラマの後半、教団内で白い服を来ている時は美しい。

ドラマ作家の過去犯罪経歴やストーリーの難しさで視聴率は低い方だったけど、それにも関わらず、この主演3人の演技に関しては大好評だったし、俳優たちの演技力でストーリーの弱点や穴さえカバーできるレベルである。特にユ・ジェミョンが作る空気感は別格。

総合評価

ドラマ ホームタウンドラマ ホームタウン

名作ドラマでとても面白い。でも。。。めちゃ怖い!!!
映画”リン”、漫画”モンスター”をオウム真理教を背景として作ったような作品。
最初の1−5話まで、めちゃ面白くてこんな複雑な構成とあちこちヒントを残した膨大なストーリーをただの12話でどうまとめるつもりだろう?と心配の声があるくらいすごい展開を見せてくれる。みるたびに段々と迷宮にはまっていく感覚。結果的には最後によくまとまった!(一部、謎は残っているけど)
最後の反転も意外だったし、なぜ?と疑問だった部分が納得できる。というか、真実を知ってからは悲しかったり感動的だったり。。。大事な人だからこそ言えなかったかも知れない秘密って悲しいなと思った。

何よりも3人の主演俳優の演技が素晴らしくてずっと湿気を含んだ空気が流れる暗鬱な町に自分も一緒にいる気分になる。(怖い!)

このドラマを見ての教訓:

・知らない人が送ったテープは聞くな!

・知らない人が送ったビデオは絶対見るな!

でも、このドラマはおすすめです。怖いけど面白いです。

ドラマ ホームタウン

1)ドラマ概要

2)こんな方にオススメ

3)企画コンセプト

4)あらすじ

5)登場人物

6)ドラマの見どころ

7)総合評価

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最後まで読んでいただきありがとうございます!
XOXO