ゲームとお酒が人生で全ての保険調査官 VS. 天才サイコパスキラー
写真出典:JTBCドラマキャプチャ、公式サイト
ゲームとお酒が人生の全てになっている警察出身の保険調査官クギョンイが事故に偽装された疑問の連続殺人事件を掘り返すコミック探偵ドラマ。
お互いに似ているサイコパス女子2人の頭脳ゲーム。一人は生きる価値がない人を人の代わりに殺すために、もう一人はその殺人を食い止めるために戦う。
全てを疑う癖があるクギョンイだけど3人の信頼できる同僚とチームになってKの殺人計画に立ち向かう。
今まで見たことない奇抜なキャラクター、ク・ギョンイを韓国で’酸素のような女子’と呼ばれる韓国最高の美人、イ・ヨンエが、その優雅な美しさを捨ててコミックに演じ切った。映画”親切なクムジャさん”で流行語を誕生させたイ・ヨンエの新しい挑戦に拍手を送りたい。(優雅なイ・ヨンエも最後に見れる)登場キャラクター、ストーリー、演技、演出まで全てが素敵すぎる。
愉快!爽快!痛快!
[目次]
1)ドラマ概要
3)企画コンセプト
4)あらすじ
5)登場人物
6)ドラマの見どころ
7)総合評価
ドラマ概要
ジャンル: ブラックコメディー、スリラー、犯罪
話数:12話
放送チャンネル:JTBC
キャスト:イ・ヨンエ、キム・へジュン、キム・へスク、クァク・ソニョン
放送時期:2021年10月ー
視聴率:2.747%、韓国Netflix1位
こんな方にオススメ
・探偵劇、犯罪推理ドラマ好きな方
・コミックなスリラー好きな方
・ポップでユーモアある演出好きな方
・’シャールロック’好きな方
企画コンセプト
全知全能な神様があなたに聞く
”ところで本当に、全ての生き物が生きる価値があると思います?”
全ての生命は大切だと、生きる価値があると答えないといけないけど
社会面のエグいニュースを見たあなたは簡単に答えられない。
戸惑う間に神様は一歩近づいて来る。無邪気な少女の姿をして。
”答えられないか?じゃ、もうみんな殺していいのね?
その時、我が主人公ク・ギョンイが現れる。
何日間洗ってないベタついている髪で首回りが伸びたTシャツとトレンチコートをかけて
”何を言うの!当然生きていかないと。なぜかと言うと”
ク・ギョンイが答える。道徳本のような説教の代わりにク・ギョンイだけのやり方で
喜んで経験した苦痛の中で探し出した真実で。
’それにも関わらず’人間は生きていかないといけないと。
このドラマは’なぜかと言うと’の後に続く長い物語である。
ところでその前に一応、ゲーム一戦だけやってから、ゴーゴーゴー!
(出典:公式ホームページより、kd-guide.com翻訳)
あらすじ
学校の科学室で怪しい実験中の女子高校生ソン・イギョン(キム・へジュン)とゴミ屋敷でゲームに夢中な汚いク・ギョンイ(イ・ヨンエ)。
NT生命保険調査Bチームのチーム長ナ・ジェヒ(クァク・ソニョン)はチーム部員をAチームに取られ、新入社員のオ・ギョンス(チョ・ヒョンチョル)だけで何とかプロジェクトを進行しないといけない。実績をあげるための保険金12億ウォンの失踪事件を調査するにはベテランの調査官が必要だと思ったジェヒは警察時代の先輩、ク・ギョンイの家へ向かう。引きこもりのク・ギョンイを無理やりお店に連れて行ったジェヒは彼女に仕事を提案する。
海岸村に住んでいる仲良し夫婦の夫がある日、突然失踪され絶壁で事故死されたと推測される事件の概要を聞いたク・ギョンイは大体の状況を疑わしいと言いながらも面倒だと仕事を断る。
家に戻って来た彼女の目の前に、きれいに掃除された部屋の奥に、高価なスペックのパソコンとゲームに最適化された家具セットが配置されていた。誰よりもク・ギョンイのことを分かっているジェヒの誘惑に屈服したク・ギョンイはゲームの仲間であるサンタという若い青年を運転士として雇い、事件調査のために現地へ行く。
高校生のイギョンは野良猫を誰かがわざと殺していることに怒っている親友のために 犯人の殺人計画に突入する。
夫婦の周辺を調査し始めるク・ギョンイは奥さんが通っている教会に入って彼女に接近したり、家を探すフリをして周辺の情報を着々と収集していく。その中、死亡したはずのキム・ミンギュの携帯が最近使われたことを知ったク・ギョンイは性売買を斡旋するマダムに会いに入って真相を把握する。
その後、人が隠れていそうな場所を探し出したク・ギョンイは死亡したはずのキム・ミンギュを見かけ、追撃し始める。蛍光に光る標識を追って逃げた彼は山の中の倉庫へ入るが、その瞬間、突然山が崩れて結局死亡してしまう。
結果的に半分の保険金6億ウォンを支給しないといけなくなり、ナ・ジェヒとBチームは解散されそうになってしまう。Bチーム解散を食い止めるためにク・ギョンイは率先して、数件の保険詐欺を老練なスキルで軽く解決してあげる。
登場人物
ク・ギョンイ
(イ・ヨンエ)
疑う者
“疑わしいわ〜”
主人公の名前がドラマのタイトル。警察官出身の彼女は高校先生だった夫の自殺以降、引きこもりになってお酒とゲーム中毒になり廃人になってしまった。何日間も眠らず、洗わずにゲームばかりする彼女の周辺にはハエが呼び回るし、部屋の中にはゴミだらけでゴキブリに最適な場所になっている。
お酒を飲むと充電されたロボットのように脳が鋭く回転し始める。プロファイラーレベルに事件を把握できて証拠や証言を収集するための演技力もプロ級。
愛してた夫の死に関しては罪悪感を持っているため、深くトラウマになっている。シニカルな性格で全ての人々を疑うけど、Bチームのチームメンバーや、オンライゲームの同志たちは信頼する方。
※中国の白酒に紅茶のティーバッグを入れてから飲むとウィスキーの味がするらしい。
※すっぴんのイ・ヨンエの顔は白すぎて綺麗。
ソン・イギョン / K
(キム・へジュン)
確信する者
”代わりに殺してあげましょうか?”
21歳くらいの活発で明るいお嬢さん。に見えるが、連続殺人の犯人で、関係者たちには”K”と呼ばれている人物。殺されても良さそうな悪人だけを狙って事故死のように完璧な方法で殺している。サイコパス、あるいはソシオパスだと思われる。
彼女が5歳の時、親が夫婦喧嘩中森の中で死んでしまった。その後、韓国に戻ってきて異母と一緒に住んでいる。親は医師だったし、異母もいい保険会社で働いているからか、一人で高級なマンションで裕福に暮らしている。
ク・ギョンイの夫が勤務してた高校の学生で小さい頃から演劇に興味があって今でも劇団で活動しているけど、演技が下手すぎて同僚たちには迷惑な存在である。
高校の友達も彼女の実体に気づき距離を置くようになって友達は一人もいない。
※明朗なサイコパス演技がとても自然的でびっくり。ドラマ”キングダム”で批判された女優に思えないくらいうまい。
ヨンスク(ヨン局長)
(キム・へスク)
力がある者
優しい印象の’青い児童福祉財団’の理事長。
ボランチア活動で有名な社会的に著名な人だけど、実は韓国政経の裏の権力者で巨大な権力を持っている。優しい顔と親近感がある喋り方をしているけど、秘書のキム部長にはパワーハラが日常だし、自分の長男をソウル市長の後、韓国の大統領にさせる目的を持っていて、邪魔になるものは軽く殺してしなう恐ろしい人物。 Kを掴むために、空港に100人以上の人を配置できるような権力者で、彼女が病院に尋ねた時は全てのエレベーターが 統制されるくらいのパワーがある。ナジェヒ、ク・ギョンイ、Kをその時、その時、自分の目的によって利用したり捨てたり殺したりする最強のヴィラン。
※韓国の国民お母さんと呼ばれる中堅女優キム・へスクの厚かましい演技が絶品。
ナ・ジェヒ
(クォク・ソニョン)
力を追う者
NT生命保険の調査官。Bチームのリーダー。警察出身の彼女は以前ク・ギョンイの後輩だった。夫の死後、廃人になっているク・ギョンイにたまに仕事をあげたり、気難しい彼女の世話をしてくれる唯一な人。心からク・ギョンイを尊敬している。
シングルマザーの彼女は仕事に忙しくて、ほぼ毎日お父さんに娘を預けている。人見知りのク・ギョンイの代わりに対外的なマネジメントは彼女が担当していて、ある程度の野望もある女性。誰よりも、自分自身よりもク・ギョンイに関して全てのことを知っていて、彼女を家の外に取り出すやり方やまた引きこもりにさせるのも自由自在にできる能力者である。
出演作:イクスン役
サンタ
(ペク・ソンチョル)
分からない者
本名も家族関係も全てが謎の人物。
ク・ギョンイのゲーム友で彼女と一緒に様々な戦闘を戦って来た。ク・ギョンイが運戦してくれる人を探した時、志願してNT生命保険に雇われた。
ク・ギョンイもナ・ジェヒもびっくりするくらい、スタイルがよくて爽やかな外見の98年生の優しい顔の青年。なぜかいつも携帯の音声サービスを使ってコミュニケーションをする疑わしい人。ク・ギョンイの隣で彼女のためにセンス良く世話をする完璧すぎるアシスタント。若干潔癖症があるくらい掃除に執着する。
オ・キョンス
(チョ・ヒョンチョル)
分かりやすい者
警察受験に失敗し続け(ク・ギョンイによると体力の問題だそう)NT生命調査チームに入社しナ・ジェヒのBチーム所属。ク・ギョンイと様々な事件調査をしながら、ク・ギョンイを尊敬するようになる。心細く、怖がりやでク・ギョンイやサンタにさえ無視されたりするけど諦めずに決定的な瞬間にはチームのために役に立ったりする。チームが解体された時も今までの弱虫のような面を捨てて、クギョンイに会いに行ったり成長していくキャラクター。
コンウク
(イ・ヒュンネ)
Kの助力者
セキュリティ会社で勤務している保安要員。Kが高校の時殺した学校の守衛さんの息子。家庭で暴力を振りまいてたお父さんがアル中で倒れ、入院中の病院に行って、自分からはお父さんを殺すことができずに泣いていた時、Kが彼の代わりにお父さんを殺してくれた。それをきっかけに彼からKの殺人助力者になり、殺人後を処理を担当している。家庭暴力のトラウマがあってKが乱暴な行動をすると抵抗できなくなる。
段々と異常になっていくKに不安を感じ始め彼女に距離をおこうとする。
好きな彼!氏!の前ではシャイになる意外な面貌を見せる。
チョンヨン
(ぺ・へソン)
Kの異母
NT生命保険社員。40代だけどまだ独身。5歳の時、親を失ったイギョンを母のように大切に育てた。TVを見ながら’あの人は悪い’と指目する人をイギョンが殺人していたことに気づいていない。
小さい頃から定期的的にイギョンを精神科相談に連れて行って、ちょっと変だとは思っているけどイギョンの実の姿までは分かっていない。
そんな状況の中、ク・ギョンイチームとヨン局長の計略でKを捕まるおとりとして利用されるようになる。
出演作:棟代表役
出演作:お母さん霊媒役
キム部長
(チョン・ソギョン)
ヨン局長の子分
ヨン局長の忠実な秘書。ヨン局長にはいつも暴言を言われたり脅迫されてびびっているけど、処断するべきの人の前では怖い顔になってどんな任務も素早く処理できる実力者。ヨン局長の命令で拉致や殺人も何でもないように着々と取りまとめてきたけど、ク・ギョンイたちには何回もやられていてヨン局長に叱られがちである。
グルメ好きでグルメ界のパワーブロガー。
ホ・ソンテ
(チョイ・デチョル)
ヨン局長の長男
ヨン局長がソウル市市長、次は大統領にしようとする長男だけど、実は彼はただの置物で、彼の裏でヨン局長が権力を振舞うつもりである。頭脳も外見の魅力もどこかが足りなくて、次男のヒョンテにお母さん、大衆の関心を奪われないように緊張している。
ホ・ヒョンテ
(パク・ジビン)
ヨン局長の次男
ヨン局長が経営している青い児童福祉財団のモデルで知られて、国民的に”兎ちゃん”と愛される人。ファンクラブもあるくらいの人気者。だけど実体はトラブルメーカーで様々な問題を起こしていた。特に女性問題が複雑なため、お母さんに強制的に精管切断手術をされるくらいであるが、また彼の子を妊娠したと主張する人が現れ、ヨン局長の殺人ターゲットになる。家族の中でもすでに信頼を失っていてヨン局長は彼が長男の政治キャリアに邪魔になるかも知らないといつも心配している。
ドラマの見どころ
1)今までみたことないキャラクター
優雅な美人の代名詞、イ・ヨンエが選んだドラマがこんなヒップな作品だなんて、素敵。
イ・ヨンエは2005年映画”親切なクムジャさん”で彼女独特の綺麗な声でこそこそ毒説を言い出す強烈な役を演じたことがあって、このドラマではクムジャさんよりも進化した独特で新しいキャラクターを演じた。
何日も洗ってなくてべたついている髪、首回りが伸びている汚れたティーシャツにカラフルーなダサいジャージ、服装に合わないトレンチコート姿でお酒の匂いがする怪しい女子探偵。ゴミ屋敷で何日間も眠れずゲームばかりしている彼女はお酒を飲むとやっと脳が動き出して目がキラキラする(アル中症状)。運動不足で体を動くたびに変な呻き声を出して、近所では狂った女性だと悪名高く幼稚園先生にも要注意人物 w
ク・ギョンイだけじゃなく、サンタのキャラクターも独特で面白いし、チョイ・スンシルと言う韓国の政経の実の裏権力者をモデルにしたヨン局長も優しい顔と親近感ある喋り方で、恐ろしいことをやらせる人物もキム・へスクの老練な演技でとても印象深い。
連続殺人魔、Kも明るくて天真爛漫なサイコパスで可愛い!新人のキム・へジュンはNetflixドラマ”キングダム”でみんなを破滅に落とせる王妃を演じたとき、演技の不自然さでひどく批判されたけど、このドラマでは天才サイコパス役を150%消化している。
2)サイコパス2人の頭脳ゲーム
頭の良さ、反社会的な面が似ているク・ギョンイとKの頭脳ゲームでスートリーが展開される。ク・ギョンイの夫も以前、二人が似ていると言ったことがある。
演劇が好きなKは”メドゥーサ”、”ハムレット”、”ヘンゼルとグレーテル”, "ジャンヌ・ダルク"の物語からインスピレーションされ、まるで演劇のように人を殺すのを楽しんでいる。Kのアジトであんな本を見つけたク・ギョンイは事前に殺人計画を推測していく。
その中でお互いに騙し合うのがすごく頭良くて、ヨン局長の介入まで事態を複雑にさせ、ますます物語の展開を予測不可にさせるのがすごい。
3人の中、一番頭がいいのはKだと思うけど、結局ク・ギョンイの勝利になるでしょう。
Kの殺人計画は全て事故死のように完璧に偽装されているし、悪い人だけを選んで殺すため見る側が爽快な気分になるのがまたいい。
3)ヒップな演出
漫画を原作にしているドラマで1話から夫の失踪事件の説明をする時、画面の中のク・ギョンイとナ・ジェヒがその事件を視聴しているように演出をしていてとても新鮮だった。ドラマ全般的に漫画、ゲーム、演劇の3つのジャンルを混ぜた演出になっていて、一回終わった事件を振り返る時は事件の中の人物が変わったりもしてすご区計算されていると感嘆する。
こんなに演出に一つ一つ力を入れているのが、よく作られている映画を見ている感じ。その上に、音楽のセンスがヒップで今らしくとても感覚的である。音楽の力でより奇怪な世界に入る気がして面白い。
人物のセリフも冗談を言うような軽いトーンで、みんな(特にヨン局長とK)結構トゲがあるセリフを言うのがウケる。
総合評価
何だろうこのドラマ。。。中毒されちゃう。
作家も演出陣も演技者みんな素敵すぎる!
魅力溢れるキャラクターばかりで、特に強い女子4人、引きこもりのク・ギョンイ、マネジメントの鬼才ナ・ジェヒ、裏の権力者ヨン局長、そして純真無垢な笑顔の殺人魔 K。それぞれが個性強く、独特で奇抜で魅力的なキャラクター。
連続殺人というテーマをとても愉快でコミックに描いて、Kの芸術のような緻密な計略と大胆な行動は爽快感を感じられるし、必ず成功していくビックピクチャーと罰を与えられる悪党たちの死は気持ち良くて痛快!
最初から最後まで退屈な暇ないすごく面白いドラマです!シーズン2欲しい!
[目次]
1)ドラマ概要
3)企画コンセプト
4)あらすじ
5)登場人物
6)ドラマの見どころ
7)総合評価
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最後まで読んでいただきありがとうございます!
XOXO