仮想の暗鬱な未来の韓国で権力層と戦うダークヒーロー
[目次]
1)ドラマ概要
3)企画コンセプト
4)あらすじ
5)登場人物
6)ドラマの見どころ
7)総合評価
ドラマ概要
ジャンル: 法廷、スリラー、ダークヒーロー
話数:16話
放送チャンネル:tvN
キャスト:チ・ソン、キム・ミンジョン、チン・ヨン、パク・ギュヨン
放送時期:2021年7月ー
視聴率:最高視聴率 7.960 %
こんな方にオススメ
・ダークヒーロー物好きな方
・法廷ドラマ好きな方
・政治、陰謀、権力絡みのストーリー好きな方
企画コンセプト
手軽い正義は存在するのか
人間本性に関して問う法廷物
(中略)
悪魔判事は本当に悪魔だろうか?
彼は徹底的に’国民の意志’による裁判を追求する。
ビックデーターを使い多数が支持する正義を把握し
それに合う結論を出す。
彼は絶えずに問う。
これが皆様が欲しい正義ではなかったんでしょうか?
皆さんが本当に求めるのは何ですか?
テレビで生中継される彼の法廷は
結局それを見守る私たちの内面の素顔を
映す鏡かも知れない。
(出典:http://program.tving.com/から)
あらすじ
仮想の未来世界の大韓民国。
権力とお金を持っている人々と社会的な弱者の間に暴行と犯罪、放火事件が連日社会を動揺させていた。 大統領は強い司法実行のため、示範裁判部を新設しカン・ヨハン(チ・ソン)を裁判官に任命する。
若手の判事、キム・カオン(チンヨン)は小さい頃からの恩人である大法院判事ミン・ジョンホ(アン・ネサン)のお願いでカン・ヨハンチームに合流し、カン・ヨハンの本当の目的を探るために彼を監視することになる。
キム・カオンは出勤途中、ケミカル廃水流出事件に不満を持った人がバスで法院へ突き進もうとする場面を目の前にする。カン・ヨハンはちっとも迷わず銃で運転士を狙い撃ち、事件を解決するが、彼の行動による危険性や現場にいた子供への配慮など人間味さえ感じられない冷酷さを見せる。
カン・ヨハンの第1裁判の事件として、チュウ・イルド会長のケミカル廃水流出件が選定されるが、実はチュウ会長は莫大な権力をもつ社会的責任財団の重要スポンサーであった。以前チュウ会長の事件が起訴された時、現法務部長官のチャ・ギョンヒが彼を無罪放免してくれたのを知ったカオンはカン・ヨハンの裁判の目的に段々と疑惑を持つようになる。 裁判がチュウ会長に有利に流れていく中、韓国の法律的に彼を強く処罰する根拠が足りないのが事実化になっていた。 国民みんなが彼の懲罰を諦めていた宣告の瞬間、みんなの予測をひっくり返し、カン・ヨハンは被害者一人一人への被害に対する短い懲役年数を合算し、チュウ会長に懲役235年を宣告する。その意外な結果に国民は熱狂し、権力層の人々は驚愕する。
キム・カオンはこっそり盗み聞きしたヨハンの通話や人との対話の内容が、 結局自分の予測とは真逆な結果へ導くパーズルだったことに、ますます混乱する。
登場人物
カン・ヨハン
(チ・ソン)
"私が!権力です!国民が権力です!"
示範裁判部裁判長。魔性の男。
善か悪か分からない謎のスター裁判官。 優雅でハンサムな顔。人々を魅力する優しい微笑み。 悲劇の貴族家の相続者。ただ、彼の本音と素顔は誰も知らない。
お父さんが外で作った子で、お母さんに捨てられた。豪邸の地下室の隠れ部屋で、お父さんから虐待を受けながら悲惨な幼年期を送った。10年前に起こった教会の火災でお兄さん夫婦が亡くなり、家門の相続者になったことでみんな放火の容疑者としてヨハンを疑っている。彼を憎んでいる姪と彼に無礼な態度を取る昔からの執事と住んでいる。
示範裁判でのカリスマ溢れる指揮で国民的なスターになっているけど、彼の裁判の本当の目的は誰も知らない。 彼は誰のために動いているのか、国民も裁判部のみんなも疑っている怪しく危険な人物。
チョン・ソナ
(キム・ミンジョン)
”こんにちは、お坊ちゃん〜”
”キラキラ輝いているものが好きよ”
社会的責任財団の役員。
名前の意味である”善兒”とは真逆な悪女。 大韓民国を動かす最強力な財団”社会的責任財団”の役員で、韓国の大統領や法務長官さえ彼女の指示、アドバイスで動いている。 カン・ヨハンの一番強い敵でヨハンと同じく人の本性を読む力があり、そんな人々を魅力して自分の言いなりに動かすのが上手い。 華麗な外見、魅力的な話術と緻密な計略性、その上に大胆さまで持っている強力な悪人。
小さい頃、カン・ヨハンの家でメイドだったのと彼女の悲惨な過去がアキレス健。ヨハンに過度に執着しているサイコパス的な危ない人物。
キム・カオン
(チン・ヨン)
示範裁判部左陪席判事
アイドル級の顔で大人気の若い判事。 高校生の時、詐欺で全財産を奪われた親は自殺をした。その時から彼の人生には刑事になった友達ユン・スヒョンと最高裁判長になったミン・チョンホが家族のような存在である。
ミン・チョンホのお願いでカン・ヨハンを監視するために示範裁判部に入った。ある日爆発事故でヨハンを救った後、彼の豪邸で一緒に住むようになってからヨハンの本当の姿を見るようになる。ヨハンを信じるようになったカオンはヨハンの側で一緒に戦うようになっていく。 だけど、たまには誰が善で誰が悪なのか混乱する時もある。
エリヤ
(ジョン・チェウン)
カン・ヨハンの姪。10年前の火災事故で両親を亡くし、自分は足に障害を受け、歩けない。 天才的な工学徒でスタンフォード大学校をネット授業で卒業している。ヨハンのことを憎んでいるけど、ヨハンが拾ってきた猫を大事にしていたりする寂しいお嬢様。亡くなったお父さんによく似ているカオンが一緒に住むようになってから、少しずつ明るくなっていく。
ユン・スヒョン
(パク・ギュヨン)
キム・カオン判事の親友で広域捜査隊の刑事。小さい頃からキム・カオンが大変な時はいつも彼の側で彼を守ってくれた人で家族のような存在。スヒョンにとってカオンは弟のようで彼を危ない状況に置いてあるカン・ヨハンを疑って、彼の裏の秘密を捜査している。 原則に充実な警察で反則では正義に勝てられないと強く信じている真面目な警察。
チャ・ギョンヒ
(チャン・ヨンナム)
韓国の法務部長官。
与党の有力な次期大統領候補。伝系的なエリートコースの検事出身で有能で冷酷な女性。検事時代から大統領が目標だった野心家でもある。俳優出身でなんの資格もない現在の大統領を見下していて権力を裏で動かすためになんでもやる怖い人。彼女の唯一な弱点はバカな息子だけど、結局は自分の権力欲を邪魔するのなら息子でも捨てる人である。
ホ・ジュンせ
(ペク・ヒョンジン)
仮想の未来の大韓民国の大統領。様々なドラマや映画でアシスタント役をしてた俳優出身。政治や経済に関しては何も分かっていなくて、周りの能力ある部下達の前でもいつも不安を感じている。悪いところには頭脳の回転がとても早く、メディアを使って人々を動揺させたり不安感を造成するのが上手い。 ”強力な法秩序、強力な大韓民国”を叫んでいるけど、礼儀も品格も常識もない浅薄な人物。
ドラマの見どころ
1)カン・ヨハンは善か悪か
チ・ソンが演じるカン・ヨハンはこのドラマを導く中心的な人物で、彼がどのような人か、狙いは何かによってドラマの全てが決まるくらいの核心的な存在である。1話から彼が見せてくれる魅力あふれる姿や冷酷さは、視聴者とキム・カオン、法廷の関連者みんなにも悪人にしか見えない。だが初裁判の意外な判決から、彼の本当の狙いが何かわからなくなるのが魅力的。
ヨハンの小さい頃のエピソードやエリヤの彼への恨みも彼が悪だと定義する典型的な装置になっているけど、 段々見えてくる彼の素顔が何よりもこのドラマの一番の見どころ。可哀想なヨハン。。。でもソナには超悪い男w
2)ローラーコースターのような裁判
示範裁判はライブの人気投票のように、生中継で裁判を見ながら国民みんながボタンを押して有罪か無罪かの判決に参加できるシステム。 被告側と検事側の裁判での弁論もそうだけど、国民投票結果や何よりもカン・ヨハンが出す結論がまるでローラーコースターのように予測できなく変わっていくのが面白い。
その結果、実際に韓国にはない米国の宣告のやり方やシンガポールの笞刑などが登場し、見る側が代理満足できる。
3)群衆心理の怖さ
ヨハンが権力層と孤独に戦っていく中で一番怖いのが世論の変化かも知れない。群衆は気が変わりやすくマスコミやメディアに騙されやすいのでそれをうまく利用する政治家たちはそれを武器として悪用する。法務部長官の涙のショーも、財閥父子の反省ショーも今でもメディアでよく見ることができる場面なので苦笑いをするしかない。
大統領が刺激した若者たちの暴徒集団は昔の中国や、今の韓国でも実際よく出るリアルな集団なのでイライラ、ハラハラしながら、その解決に立ち向かうヨハンを応援するようになる。
総合評価
タイトルがちょっと幼稚だったので、見るか見ないか悩んだけど、’チソン’だから信じて見てみた。さすが、面白いw(ゴットチソンと呼べる価値あり) このドラマの作家は実際の判事出身として有名な人物(ソウル大学校、ハーバドロースクール。。。”スカイキャッスル”の親が喜ぶレベル)。内容的にもっと専門的な法廷物になっていてもよかったかも知らないけど、タイトル通りにわかりやすく年齢層的にも幅広くみれるドラマになっている。
私はキム・カオンがご飯を作ってくれて、一緒に食事をする画面とエリヤとチソンがゲームを楽しんでいるシーンが好きだった。ひつじさんの料理部分も面白いw チソンが、実はナルシシスト的な面があり、年齢の話に敏感なのと、優しい心があるため猫を拾って来たとか、ちょっとした話も好き。
メッセージ的には悪魔か善かというのより、悪に戦うための悪も正しくないので、こうならないように国民一人一人がちゃんと見守る社会を目指しましょうーがメインテーマである。適切に刺激的で、そんな難しくもなく、別に幼稚でもなくチソンを信じて見るとあっという間に最後話まで楽しめるドラマです。
[目次]
1)ドラマ概要
3)企画コンセプト
4)あらすじ
5)登場人物
6)ドラマの見どころ
7)総合評価
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XOXO