記憶を失ったまま生還した国家情報院トップ要員が組織内の背信者を探し出す
·”黒い太陽”は劇本公募受賞作
·”黒い太陽”は制作費15億円のブロックバスタードラマ
·”黒い太陽”はMBC創立60周年特別企画作品
·”黒い太陽”はMBCが昔の名誉を取り戻すために企画した野心作
[目次]
1)ドラマ概要
3)企画コンセプト
4)あらすじ
5)登場人物
6)ドラマの見どころ
7)総合評価
ドラマ概要
ジャンル: アクション、諜報物
話数:12話
放送チャンネル:MBC
キャスト:ナムクン・ミン、パク・ハソン、ユ・オソン、イ・ギョンヨ、チャン・ヨンナムン
放送時期:2021年9月ー
視聴率:最高視聴率 9.8 %
こんな方にオススメ
・諜報ジャンルの映画やドラマ好きな方
・韓国国家情報院の要員たちの大変さを知りたい方
・コミック・ロマンスは全然ない本格的な諜報物探しの方
・血まみれの残酷な激闘、銃撃シーンOKな方
企画コンセプト
我々は表面的な世界に暮らしている。
そしてそこでは全てが一般的な常識範囲内で回っている。
でも、実際この世界の根幹が決定される重要なことは
大体私たちが見ることができない裏面の世界で起きるものである。
そしてそこでは常識的にはあまり受け入れがたいことがしばしば起きたりする。
もしかしたら今、この瞬間にも我々が住んでいるこの世の足元には
実体的な脅しから自国民を守るための
国家情報機関の熾烈な暗躍が広がっているかもしれない。
ここに、一人の男子がいる。
国家情報院最高の現場要員だと呼ばれる、一本の鋭い刀のような男。
ひたすら組織と任務に自分の全てをかけてきた彼に予想できないなかった事故が起きる。
そしてそれをきっかけにその時まで自分も知らなかった
情報機関の暗い裏側を見かけるようになって最初から全てを疑い始める。
我々は彼の戦いにどんなやり方とでも答えてあげないといけない。
ただの過去だと、荒唐無稽な陰謀論だとみなしに過ぎないと思ってきたそんなことが
まだどこかで確かに実在し、起きている厳然としている現実だからである。
このドラマは韓国国家情報院トップの現場要員と呼ばれる男が
自分をどん底に落とした内部の裏切り者を探しに動き出し
組織の裏側に存在している巨大な怪物と立ち向かう物語である。
そしてそれのために自分の内面にある
深い暗さと対面するようになる過程を描いた記録である。
(出典: 公式ウェブサイトより kd-guide.com翻訳)
あらすじ
西海岸の密航船内。中国の臓器売買組織はそこで密航者たちの臓器を不法的に撮って死体は次々と海に捨てていた。 韓国の海洋警察が船内に入った時、船のデッキは人の血まみれで内部には摘出された人の臓器が入ったボックスがいっぱいある。変なことに、臓器摘出関連者全員は誰かに残酷に殺害された後だった。助けを求める最後の一人さえあっという間に部屋の中へ連れて行かられ、残酷に殺される。
部屋の中には獣にしか見えない血まみれの男の人、犯罪組織を一人で全滅させた謎の人が立っていた。その男の身元を調べてみたら、彼は1年前に中国で作戦中失踪した韓国国家情報院の要員、ハン・ジヒョク(ナムグン・ミン)だった。
1年前に死亡したはずの要員が生還したことで情報院の幹部たちは特別会議を開き、警察の移送途中、彼を国家情報院に連れてきて審問を始める。1年間の記憶を失っているジヒョクは治療を受けながら、情報院内の閑職の部署、現場支援チームに移動される。
どうしても記憶を戻せない彼は外出のたびに情報院の人々に監視と尾行をされているが、ある日モールス符号をキャッチし、近所のマートのロッカーでUSBを手に入れる。その中にはハン・ジヒョク自身がとった動画が入っていて、情報院内の裏切り者を探すために自ら記憶を消したことと必ず、その人を捕まらないといけないと言うメッセージがあった。
人気アイドルメンバーが麻薬をした後、交通事故で死んだ事故で、中国の麻薬組織ファヤン派の第2人者が国内で逮捕される。 ジヒョクと彼のチームが1年前に担当していたのが中国の犯罪組織だったため、ジヒョクはファヤン派の審問に呼ばれる。副ボスを拷問後ジヒョクは警察署を出るが、その後、ファヤン派の攻撃で警察署内の警官みんなが殺害されファヤン派のボスファン・グァンチョルは逃げる。
帰る途中、変んなことに気付いたジヒョクがギリギリまで彼らを追うが、ファン・グァンチョルを逃してしまう。 ジヒョクは1年前記憶を失う直前に会った人がファヤン派の組織員だった人であることを思い出した。
登場人物
ハン・ジヒョク
(ナムグン・ミン)
35歳 国家情報院の海外情報局最高の現場要員
海外情報局の黒陽チームのリーダーで主に中国の犯罪組織を担当していた。 国家情報院トップの要員で緻密で完璧な業務遂行能力で同僚たちの中でも伝説的な存在。 1年前に組織を危機の状況に置いたまま失跡され、1年後に復帰してからも組織を揺らがしている。体も精神もボロボロになっているが、子供のために一人で何十人の犯罪者をあっという間に殺すことができる能力者。 実は彼のこの能力を情報院の幹部たちも怖がっている。 自分のチーム員を殺した裏切り者を探すことに全てをかけている。
※役作りのため14KG増量し筋肉を作ったため、一部ではステロイド薬の疑惑があるくらいすごい努力をする演技の神様。
ソ・スヨン
(パク・ハソン)
34歳 国家情報院国内パーツ犯罪情報統合センター4チーム長。
ジヒョクとは情報院同期のエリート要員。 一年前に殺されたジヒョクのチーム員オ・ギョンソクの恋人で、彼の死をジヒョクのせいだと思ってジヒョクを憎んでいる。 だからかジヒョクの周辺で彼を監視し続けている。 ジヒョクが疑っている内部背信者候補の1人。
※パク・ハソンはこのドラマですごく批難された。演技も下手だったし、ヘアーやメイクアップも役の分析を間違っていると思う。 私、悪役です!と宣言するような典型的すぎるスタイルで、”ウィッグを被ったヒステリックなクレオパトラ”とからかわれた。6話で死亡され、退場したことが演技力が足りないからではないか?と言う意見があるくらいだった。ドラマの完成度を落としているのが残念。
ユ・ジェイ
(キム・ジウン)
29歳 国家情報院犯罪情報統合センター現場支援チーム要員でハン・ジヒョクのパートナー。
カイスト(韓國科學技術院)を早期卒業した人材で射撃実力も優秀。 若い外見の上に現場の仕事の経験がないため、ジヒョクからは無視されるが、優秀な頭脳で様々な情報を探し出す能力を見せてからはジヒョクの信頼を得る。
実は彼女は情報院要員出身のお父さんが失跡され、お父さんのことを調べるために情報院に入り、わざとハン・ジヒョクに接近していた。 何回か情報院幹部たちとジヒョクの間でトリックを使ったりする。
イ・インファン
(イ・ギョンヨン)
国家情報院国内パーツ1次長の権力者
腐った国家組織の典型的な権力志向主義者。1年前に起こった民間人視察事件の中心的な人物。 自分の部下も知らない秘密の計画を進めている。
※イ・ギョンヨンは数多いドラマ、映画でほぼ似ているキャラクターで登場するため”またギョンヨン”と呼ばれるぐらい。”ミセン”、”夫婦の世界”での役とこのドラマでの服装やヘアースタイルメガネまで何が違うかわからないくらい同じキャラクターだが、なぜか彼が演技するとその役に納得しちゃう力がある。
ド・ジンスク
(チャン・ヨンナム)
国家情報院海外パーツ2次長。国家情報院最初の女子幹部。
国家ではなく政権のために働く国内パーツに反感を持っていて、そのため彼女がリードする海外パーツが主導権を握りために 多少無理な作戦を行ってきた。その結果、要員たちの犠牲が発生している。 北朝鮮の核実験情報の代わりに要員の情報を渡したこともあるそう。ジヒョクが大変な時は裏側で彼を手伝ってくれる。
ジヒョクが疑っている内部背信者候補の1人。
カン・ピルホ
(キム・ジョンテ)
国家情報院海外情報局長。
ハン・ジヒョクを国家情報院に連れてきた人で元々彼とはすごく仲良い人。 ジヒョクの精神状態を心配し仕事への復帰に反対して、ずっと彼を心配し続ける。裏側の権力集団、常務会やソ・スヨンとも秘密がある人物。ド・ジンスクの辞職で次長に昇進する。 ジヒョクが疑っている内部背信者候補の1人。
チャン・チョンウ
(チョン・ムンソン)
国家情報院海外情報局ブラック要員
1年前中国で情報院のブラック要員名簿が流出された時、唯一に生き残った要員。 昔から中国犯罪組織に潜入し任務を成し遂げてきている。長い潜入活動でアイデンティティの混乱をし自我を失いそうな状況だったそう。裏の権力集団、常務会でも活動をしているが、白謀士の提案を断ったため彼に殺害され、ソウル中心の看板に死体が展示された。ソ・スヨンを名前で呼んだことから、昔彼女と恋人だったと推測される(魔性のソ・スヨン。。。何人目だよ。。。)
ハ・ドンギュン
(キム・ドヒョン)
国家情報院海外パーツ犯罪情報統合センター1チーム長
ハン・ジヒョクの上司だが、彼とはいつもぶつかっている。昔シリアでジヒョクと任務修行中、娘の治療費のため特活費を横取りしたことがある。 結局娘は亡くなった。ハン・ジヒョクの記憶を消す薬物を提供したのも、ジヒョクの密航を手伝ったのも全て彼のサポートである。ジヒョクの失跡以降、夜も眠れずに自分のチーム要員を殺した人を探したがっていてハン・ジヒョクを手伝う頼もしい協力者。
白謀士
(ユ・オソン)
このドラマのメイン悪党で北朝鮮と中国の間の地域の地下世界の第1人者。犯罪者の上の犯罪者とも言われる人物。 麻薬、売春、臓器密売全てを動かす人だが、彼に会った人はほぼいなく彼に関しての情報さえあまり知られていない。ファヤン派のボスさえ彼の名前だけでビビるくらい圧倒的な悪党。
※唯一の弱点:Wonderful Tonight♪ 最後まで見るとわかる
ドラマの見どころ
1)ナムグン・ミン!!!
爆発的な演技力でドラマをリードする圧倒的な存在。ちなみに名字が”ナムグン”で下の名前が”ミン”である。
MBCの60年周年記念ドラマとして15億円をかけた野心作の成功が彼にかかっていると言っても過言ではない。
彼の主演ドラマ”
キム課長”で視聴率18.4%、”ストーブリーグ”で 19.1%、”ドクタープリズナ”で 15.8%と言う驚く視聴率を記録したナムグン・ミンは彼の名前だけで10%の視聴率をベースで持っているレベルの俳優である。
このドラマでも圧倒的な演技力で視聴者の心と目を支配する!
ミスキャスティングと批判される2人の女主人公役さえ気にならないくらい、画面全般を制覇するカリスマを見せてくれる。そして、彼の筋肉は獣レベル!♪
今年の演技大賞は彼に決まりですね。
2)記憶のパーズルを追うストーリー
”黒い太陽”は劇本公募受賞作であるため、ストーリーがパズルのように巧妙に構成されている。ジヒョクが記憶を失った設定から始まり、少しずつ現れるヒントと隠れているメッセージ、新しい人物の登場でパズル一つ一つが複雑に絡んでいて、誰が悪党か数枚のレイヤーで隠れているのが面白い。
後半はだいたい見当がつくようになるけど、初期の1-7話までの緊迫感と迫力は半端じゃない。演出と編集もすごくて、全てをかけて勝負した感じ。
3)すごいスピードの本格的な諜報物
コミックさ”0”、ロマンス”0”でめちゃ本格的な諜報物。重要人物たちがあっという間に殺され、最後話ではジヒョクを見つかった悪党がすぐ彼の足を銃で撃つくらいの無慈悲なスピード感を披露している。いつも格好つけたセリフを難発するハリウッド式アクション映画の演出より、黙った銃撃・殺しがリアルで好き。
中国組織の人の殺し方は残酷すぎてエグいけどここまでリアルに撮るなんて凄い。
15歳以上視聴にしないといけないくらいの残酷さ。まるで映画みたい。
韓国は日本と比べ国家情報院の仕事がもっと複雑なのは目に見えるくらいである。北朝鮮とはまだ休戦中だし、中国からは犯罪組織がいっぱい入ってくるし、選挙のシーズンや政権が変わるたびに対北朝鮮の方針が重要な部分のため、わざと国民を騙したりする陰謀論は昔からよくある。その複雑な状況の中での要員たちの活躍をリアルに見せてくれて、面白いし超納得できる。爆薬ではなくEPNというのも新鮮だった。
総合評価
15年?前はドラマの王国と呼ばれたMBC放送局が、JTBCやtvN, OCNだけじゃなくSBSにも負けるくらいの現状を打破するために作った野心作。15億円をかけたブロックバスター級の制作費で視聴率の保証のためにナムグン・ミンをキャスティングし、創立60周年記念ドラマとした作り出した。結果的には大成功だが視聴率的にはもともと無理があった。内容的に暗いのと残酷すぎて15歳以上の視聴という制限がかかっているため、数字的には難しいのが事実。10%近い視聴率も凄い成績である。
話題性と作品性、高い完成度でVODでは1位をマークしているし、凄い好評を受けている。
地上波放送局独特の中途半端な妥協をせず、徹底的に作品の完成度に力を入れているのが見えてありがたい。
特に1話,2話は心臓が跳ねるくらいのスピードで展開され、まるで映画を見るような感覚で、めちゃ面白い。
ちょっと残酷すぎてびっくりするけど、すごくオススメ!
[目次]
1)ドラマ概要
3)企画コンセプト
4)あらすじ
5)登場人物
6)ドラマの見どころ
7)総合評価
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最後まで読んでいただきありがとうございます!
XOXO